包装へのこだわり

当店では、藺草(いぐさ)を使った包装をしています。

「なんでイグサなの?」

とよく聞かれます。それは、こんなお話からなのです…

プラスチックの梱包材の山

福祉用具を扱うようになってから、プラスチックの梱包材が山のように出ることに衝撃を受けました。「これ、全て捨てるんだよな」と思うと、なんだか地球や子どもに申し訳ない気がしました。

当店の商品をプレゼントとして贈るのは、お年寄りのお子さん世代だけでなく、お孫さん世代も含めて考えてます。贈る側の未来にも優しく、受け取る側にとっても優しい感じがする素材を梱包材にしたい。

畳との出会い

そんなことを考えていたときに、畳屋さんのホームページを見かけ、もしかしたら端切れとか出るかと思い連絡しました。そうしましたら、新しい畳を作ったり張り替えたりする際に端切れが出ると。しかもそれは全て廃棄するはずのものだとお聞きしました。

さっそく、自分のアイデアを説明し、アポイントとって畳屋さんへ。その場にあった端切れを快く譲ってくれました。

藺草(いぐさ)は管に空気が程よく入っており、クッション性もあることが分かりました。実際に梱包して郵送してみても、食器は無傷でした。香りも、新しい畳の香りがして、なんだか懐かしい香りです。畳屋さんの話では、アロマ効果があって、リラックスできるとか。

優しさを感じる梱包

このような経緯で、藺草(いぐさ)を選びました。当店の藺草は、国産100%熊本県産100%の藺草の端切れを、畳屋さんから譲っていただいております。

まだ、梱包の仕方など、どうやったらもっと喜んでもらえるかは研究しながらやってますが、アドバイスしていだだける方は大歓迎です。

リターナブルで環境負荷のない梱包へ

ちなみに、中長期的には、全く廃棄物を出さない贈り物にしたいと思ってます。現時点では、江戸時代の「長持」のように頑丈な箱を、風呂敷で包むことをイメージしてます。全部、繰り返し使えるリターナブルなものにしたい。

お年寄りのお話を伺っていると、昔は本当にものを大切にされていたと感じます。その気持ちをもう一度カタチにしたいと思ってます。