锥体路与皮质脊髓路

錐体路・皮質脊髄路


佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

脳卒中後の方々を担当していると、本当にさまざまな質問をいただき、ご自身で情報を得ようと努力しているなと感じることが多いです。

わたしは、できるだけわかりやすく質問に答えるために専門用語を使うことを最小限に抑えていますが、患者さん方から専門用語を使った質問をいただくこともあり、びっくりすることも。

よくあるのですが、わたしが「運動神経の通り道にダメージを受けているので運動麻痺がでます」と患者さんにお伝えすると、「それって錐体路のはなしですか?」といった風に切り返してくださる方もいます。

そのような場面では、患者さんのご理解度や調べてくださったことをもとに、話す内容の難易度を変えることがあります。

患者さんご自身がスマホやパソコンにて、比較的専門的な単語に接触する機会が増えていると感じます。

錐体路について説明するときは、「大脳皮質から始まる神経の経路で、手や足の動きを制御する役割を持つ」とお伝えしています。

錐体路は延髄の錐体という場所で交差して、反対側の手足に運動の命令を伝えます。

似ている言葉として皮質脊髄路がありますが、「錐体路と皮質脊髄路は違うんですか?」と尋ねられることもあります。

「皮質脊髄路」は錐体路と同様に手足を動かす命令を伝える役割を持ちます。

出典:大脳基底核による運動の制御


錐体路と皮質脊髄路は同じものと記している文献があったり、厳密には異なると書いてあるものがあったりしますが、わたしは患者さんにはひとくくりにしてわかりやすくお伝えするように、「大脳皮質から始まる神経の経路で、手や足の動きを制御する役割を持つ」と説明しています。

みなさんも普段リハビリをしている中で疑問があれば担当の方に質問してみてよいかと思います。

このブログでも質問を受け付けていますので、メッセージをいただけたら嬉しいです。

引用・参考

1) 谷口 真 他:皮質脊髄路の基礎知識.脊髄外科2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/spinalsurg/29/3/29_267/_pdf

2) 高草木 薫:大脳基底核による運動の制御.臨床神経学 2009
https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/049060325.pdf

☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年4月8日のブログより転載させていただきました。

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