自我身体感知的困难

自分の体がわかること

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

脳卒中後、運動麻痺が出現したり感覚障害があると、自分の手がどこにあるかわからなくなったり自分が命令した動きとして感じにくくなる方が少なくありません。

歩く練習をしていても、膝をまっすぐ前に曲げたり伸ばしたりして足を出しているつもりでも、膝が横を向いたように曲がって足を出していることに気がつかないこともあります。

自分自身の体がわからなくなってしまう方がいらっしゃるのです。

決して、認知症になって自分の手足が麻痺したことを忘れてしまったということではありません。

✔️ 自分自身の病気や体の状態がわかりにくい

✔️ 麻痺側の手足がどこにあるのかわかりにくい

✔️ 寝返りするとき、麻痺側の手を忘れてしまう

✔️ 立ち上がるとき、麻痺側の足がしっかり床についているかどうか気を配れない

などの症状を認めることがあります。

運動麻痺や感覚障害だけが理由ではなく、高次脳機能障害により、自分の体を認識したり症状を把握して、自分の体にあった動き方を選ぶことができなくなることもあります。

感覚障害由来の症状であれば、感覚トレーニングを行っていきます。

https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12828791054.html

自分の体に対する気づきが難しくなったり、今から行うこと(立ち上がること・歩くこと)などに気持ちが向かっている時に麻痺側の手足を忘れてしまうことがありますが、私見ですが感覚障害に対するリハビリだけではうまくいかない印象です。

学び続けている認知神経リハビリテーションや神経現象学リハビリテーションの観点から、自ら気がつく手足になるようにさまざまなアプローチを試みています。

自分の体がわかることは、現在の体の状況がわかり、改善したい動きの理想の動きと今の状況を比較することができる大切な要因だと思っています。

なかなかエビデンスがない分野かもしれませんが、患者さんご自身が自分の体がわかるようにサポートしていきたいと思っています。

☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年3月26日のブログより転載させていただきました。

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