佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、入院してリハビリを行っているとき、他の脳卒中後の患者さんの麻痺手のリハビリとご自身の麻痺手のリハビリがまったく同じだったという方は少ないのではないでしょうか。
脳卒中発症後からの期間や麻痺の重症度、痛みの有無や高次脳機能障害の有無などで、行った方がいいとされる麻痺手のリハビリは異なります。
また、脳卒中後のリハビリに関するガイドラインを参考にリハビリを組み立てますが、おひとりおひとりの希望や目標などによってもリハビリ内容が異なってきます。
さらに、入院している病院や利用している施設の設備や勤務しているリハビリスタッフの経験や有している認定などによってもリハビリ内容が左右されます。
例えば、当院であれば麻痺手のリハビリ用のロボットがないので、ロボットを用いたリハビリが適応だと思われる患者さん出会っても、ロボットを用いたリハビリは出来ません。
このように、脳卒中後の麻痺手のリハビリを行うに当たって、患者さんの状態、患者さんのお気持ち、設備やリハビリスタッフの経験などで実施可能ならリハビリが異なってくるのです。
脳卒中後の麻痺手に関するリハビリ技術は数多くあります。
私は全ての技術を取得しているわけではなく、認定を受けているものもあれば、年間を通したセミナーを受講したもの、数回参加したことがある技術など習得状況や経験が異なります。
さまざまな背景や状況でリハビリを選ぶ目安が異なりますが、共通事項があると思っています。
✔️ 神経の可塑性に基づくリハビリの実施
✔️ 日常生活に近い動きを取り入れたリハビリの実施
✔️ 痛みや疲れに配慮しながらも量を確保するリハビリの実施
✔️ モチベーションをサポートするようなリハビリの実施
これらは麻痺手のリハビリ実施に不可欠だと思っています。
ロボットを使ったリハビリ・頭に電気刺激や磁気刺激を加える治療・筋肉に電気を刺激する治療などの特別な道具が必要なリハビリや、身近な道具(お手玉や輪投げやタオルなど)を手の回復状態に合わせて実施するリハビリ、鏡を用いたリハビリなどがあります。
脳卒中後の麻痺手のリハビリを選ぶ基準はガイドライン上にありますが、患者の状態、患者さんの目標やお気持ち、病院などの設備、リハビリスタッフの経験などに依存するものだと思います。
私は、私が行える技術で今の職場で提供できる最大限のリハビリ内容を実施することができるように研鑽していきたいと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年7月18日のブログより転載させていただきました。