佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、歩けなかった状態から歩けるようになり、日常生活の移動手段として歩けるようになった方が少なくないのではないでしょうか。
脳卒中後の身体の状況はおひとりおひとりで異なりますが、一般的な脳卒中後の歩行の状態として、
✔ 麻痺側の足を外に出しながら歩くぶん回し歩行
✔ 麻痺側の足に体重がのるときに膝が後ろに曲がってしまう膝関節過伸展
✔ 麻痺側の足を前に出すときにつま先を上に上げにくい歩き方
✔ 麻痺側の足が地面に着くとき、足の裏の外側に体重が掛かりすぎてしまう歩き方
などがみられます。
病気をする前と異なる歩き方を行うことで、足の裏にタコが出来たり、膝を痛める場合があります。
移動手段を歩行に切り替えたばかりや、自宅退院直後は歩いていても痛みがなかったのに、月日が経つとともに痛みが出ている場合は、歩行の二次的な合併症がでているかも知れません。
退院後などに今まで痛みがなくても、徐々に痛みが出ている方は、デイケアや訪問リハビリなどのリハビリスタッフに相談したりかかりつけ医に相談することをオススメします。
対策としては、靴の中敷として使うインソールを作ったり、場合によっては装具が適応になることも。
また、歩く姿や方法を変えて痛みを減らしていく対応もあります。
少しでも、歩行の二次的な合併症が減ることができれば幸いです。
引用・参考
1)川手 信行 他:脳卒中歩行障害の総論.日本義肢装具学会誌.Vol.38 No.3 2022
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/38/3/38_190/_pdf/-char/ja
2) T. George Hornby, et al. Contributions of Stepping Intensity and Variability to Mobility in Individuals Poststroke A Randomized Clinical Trial. Stroke. 2019 September ; 50(9): 2492–2499
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7241260/pdf/nihms-1534948.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年12月18日のブログより転載させていただきました。