佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、比較的早い段階で自宅退院や仕事復帰ができる方がいたり、回復期リハビリテーション病棟で在籍できる期間ギリギリまでリハビリを行い自宅に退院した方がいたり、自宅での生活は困難で施設や長期入院できる病院に転院したりと回復の状態はさまざまです。
脳卒中データバンクによると、急性期治療後自宅退院出来た方は約55%であると報告されています。
また、回復期リハビリテーション病棟への在籍期間が長い方は、日常生活能力の点数が低かったという報告もあります。
出典:脳卒中の回復期~維持期の医療提供体制構築に向けた考え方(案)
一般的な調査内容ですが、脳卒中発症直後の日常生活の点数が高いものほど早期に自宅退院できたり、日常生活動作の改善を認めています。
脳卒中後の麻痺の症状は、脳のダメージの場所や大きさに左右されます。
初めから麻痺が全くない方、重度の麻痺側残存している方などさまざまです。
また、合併症(肺炎や高次脳機能障害)の有無も、自宅退院が可能であるかどうかを判断する材料になります。
しっかりおひとりおひとりの症状を理解して、必要なリハビリを組み立ていきたいと思います。
引用・参考
1) 脳卒中の回復期~維持期の 医療提供体制構築に向けた考え方(案)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000165147.pdf
2) 本田 省二 他:脳卒中の病型ごとの急性期から回復期までの実態調査. 脳卒中 40: 343–349, 2018
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/40/5/40_10569/_pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年6月9日のブログより転載させていただきました。