佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日、脳卒中後の麻痺手に関して今年報告された内容で、臨床を組み立てるときに参考にしている論文の要約を紹介させていただきました。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12831852330.html
さまざまなリハビリの方法がありますが、病院や施設の設備によってはできない内容があります。
特にロボットリハビリは、どの病院でもあるわけではないので、効果があるとわかっていてもなかなか導入できない現実があります。
しかし、昨日のブログで紹介した脳卒中後の麻痺手のリハビリテーションについて、量(時間)と改善についての報告もあり、リハビリの時間であればどの病院や施設でも検討しやすい内容かと思います。
脳卒中後の麻痺手のリハビリテーションの量について、引用文献1)にはリハビリ実施時間が長い場合、麻痺手の使用時間が長くなり、ADLの改善と統計的に優位であったと記されています。
また、引用文献2)には、リハビリテーションの実施時間が長い場合には、運動質(Motor Activity Log-Quality of Movement)の増加がみられたとも報告されています。
リハビリの実施時間が長いほど麻痺手の使用頻度やその質に増加を認めています。
回復を目指したリハビリテーション提供には、リハビリの実施時間も考慮しなければなかないと実感しました。
引用・参考
1) Beth Clark et al. The effect of time spent in rehabilitation on activity limitation and impairment after stroke. Cochrane Database Syst Rev.2021.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34695300/
2)C Winstein et al. A Phase IIb Randomized Controlled Trial of Motor Therapy in the Chronic Phase After Stroke, STROKEAHA.118.023603
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年12月11日のブログより転載させていただきました。