佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日、「脳卒中急性期リハビリテーションの指針」に目を通して気に留めて起きたいことをピックアップして記しました。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12838637482.html
この「脳卒中急性期リハビリテーションの指針」の最後に「脳卒中急性期リハビリテーションの課題と今後」というタイトルの章があり、考えさせられるものがあるなと思いながら、じっくり読みました。
今日は「脳卒中急性期リハビリテーションの課題と今後」を読んで感じたことを私見ですが記していきたいと思います。
いまの急性期脳卒中の主たる目的は「廃用症候群の発生を予防して、大脳による機能代償を促進する」と記載されており、より早期から積極的にリハビリテーションを行うことがすすめられています。
近年では、日本においてもより多くの施設でより早期から脳卒中後のリハビリテーションが開始されていますが、質に関する実態は不明で、量についても改善の余地が残されていると愚考すると記されていました。
私はときどき急性期の脳卒中後の患者さんを担当することがありますので、質と量をしっかり見極めたリハビリテーション支援を行って行くべきだと感じました。
休診/休院日におけるリハビリテーション実施についても、施設間で違いがみられ、日曜も土曜もリハビリテーションが行われていない施設もあることがわかりました。
計算すると、1ヶ月あたりで土日が10日間あれば、リハビリテーション実施が20日程度になるということです。
急性期病院だけのことかもしれませんが、リハビリ実施日に差があるのはよくないのかなと感じました。
さらに、この指針の中に脳卒中急性期リハビリテーションに関するエビデンスは決して多くはないということも記されていました。
リハビリテーションに関することを全てエビデンスに頼るわけではありませんが、確信的なもの・明確なものが少ない分野であることにはまちがいないので、おひとりおひとりの状況とニーズに合わせて支援していくことが重要だと思いました。
脳卒中に関する取り巻く環境についてしっかり情報を入れながら、臨床業務に臨みたいと思います。
引用・参考
1) 日本脳卒中学会「脳卒中急性期リハビリテーションの 均てん化および標準化を目指すプロジェクトチーム」:脳卒中急性期リハビリテーション診療の指針.脳卒中 46 巻 1 号(2024:1)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/46/1/46_11206/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年2月1日のブログより転載させていただきました。