佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後の方々のお身体に対する悩みとして、肩の痛みや動きにくさに合わせて、「筋肉のこわばり(痙縮)」があると思います。
筋肉のこわばりに対して、病院やデイケアや訪問リハビリのスタッフはどうにかゆるめようとして、あの手この手で対応していると思います。
その多くは電気治療であったり、ストレッチにて様子をみているのではないでしょうか。
また、ボツリヌス治療ができる病院に入院していたり外来リハに通われている方は、ボツリヌス治療として注射をしているかもしれません。
痙縮の介入に対して脳卒中治療ガイドラインでは、薬物治療や電気治療の記載が主で、ストレッチやリハビリのあり方については言及しておりません。
出典:脳卒中治療ガイドライン2021におけるリハビリテーション領域の動向
米国理学医学リハビリテーション学会(AAPM&R)では、痙縮に対する管理として評価を行うことと、薬物治療や注射や外科療法をすすめています。
また、リハビリについては、エビデンスとしてグレードがつけられていないと記しています。
わたしの私的な印象としては、筋肉のこわばりが全く変わらない方もいらっしゃれば、麻痺手の動きの改善とともに筋肉のこわばりが出にくくなった方がいらっしゃったりとさまざまです。
ガイドラインに記されていることに重きをおきながら、筋肉のこわばりに対する支援を行っていきたいと思っております。
引用・参考1) 松野 悟之:脳卒中治療ガイドライン2021におけるリハビリテーション領域の動向. 理学療法科学 37(1):129–141,2022
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_129/_pdf/-char/ja
2) Verduzco‐Gutierrez, Monica, et al. AAPM&R consensus guidance on spasticity assessment and management. PM&R (2024).
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pmrj.13211
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年9月24日のブログより転載させていただきました。