佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
2024年3月に日本を代表する漫画家の鳥山明さんが急性硬膜下血腫のためお亡くなりになられました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/73100723849c0402ec5a08006e8901a6842668ae
ご冥福をお祈りします。
急性硬膜下血腫という名前をこの数日の間に見聞きして、どのような病気なんだろう、自分の脳卒中とは違うのかなと不安になった方がいらっしゃるかも知れません。
急性硬膜下血腫は、転倒や交通事故などで頭を強く打ち、その結果頭蓋骨の下にある硬膜と脳の表面の間に血が溜まっていくことで脳に大きなダメージを与えます。
頭蓋骨の中で血がどんどん溜まると、その血は逃げ場がないので脳が押し潰されてしまいます。
その結果、運動麻痺が起こったり高次脳機能障害などが起こったりするのですが、脳幹が潰れていくと呼吸中枢にダメージを来たし呼吸障害が生じ命の危険性が高まるのです。
今回のニュースで、ご自身の脳卒中との関係性を案じ、心配になった方もいらっしゃると思いますが、血管が破れたり詰まったりする病気ではなく、転落転倒や頭を打つような怪我をしたときに生じるものとして気に留めてくださったら幸いです。
引用・参考
1) 横堀將司 他:頭部外傷の病態と治療. 日医大医会誌 2019; 15(2)
https://www.nms.ac.jp/sh/jmanms/pdf/015020071.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年3月10日のブログより転載させていただきました。