佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
ご自宅で麻痺手の自主トレを行うとき、病院のリハビリ室に置いてある道具を買った方がいいですかと質問をいただいたことがありました。
麻痺手のリハビリでは、日常生活で使う道具を使うこと自体が、具体的なリハビリ方法になると思っています。
病院のリハビリ室にもあって、ご自宅にもあるもののポピュラーなものは「タオル」ではないでしょうか。
「タオル」は、万能なリハビリに使える道具だと思っています。
今回は、「身近なものでリハビリを:タオル」と称してタオルを用いた自主トレをご紹介します。
ワイピング
テーブルを拭くような動きを行い、肩を前後に動かしたり、左右に動かしたりします。
麻痺手をタオルの上に乗せて、反対の手で麻痺手を押さえるように固定します。
体の前に机の上でタオルを前に滑らせるように繰り返していきます。
麻痺の手が全く動かない方〜少し動かすことができる方に行っていただくことが多いです。
少し写真がわかりにくくて申し訳ないのですが、上の写真は、タオルを左右にふっています。
こちらも、麻痺の手が全く動かない方〜少し動かすことができる方に行っていただくことが多いです。
手指の曲げ伸ばし
写真のように麻痺手をタオルの上に置いて、手指の曲げのばしを行います。
少し手指が動き始めた方に行ってもらうことが多いです。
洗体動作運動
背中を洗うとき、タオルの端を両手でつかんで背中にタオルを回します。
タオルの端をしっかり握り、背中を洗うように動かしていただいています。
手指でしっかりものを握ることができている方に行っていただくことが多いです。
最後に
今回、身近なもので自主トレを:タオルと題してご紹介しました。
実施するときは、肩の痛みに注意してください。
参考になれば幸いです。
☆*:.。.最後話まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年10月20日のブログより転載させていただきました。