佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
これまで、さまざまな「よくみるリハビリ道具」について解説しています。
今回は、病院だけではなく、介護老人保健施設(いわゆる老健)や特別養護老人ホーム(特養)や通所施設においてあることが多い「ジグソーパズル」について特性を記していきたいと思います。
ジグソーパズルとは
ジグソーパズルはパズルとも訳されることが多いですね。
ジグソーパズルは1枚の絵や写真やイラストをいくつかのピースに分解して、その分解したピースを再び組み合わせてひとつの絵などに仕上げるものです。
ジグソーパズルはさまざまな難易度があり、「イラストなどの細かさ」「ピースの大きさ」「ピースの数」などによって異なります。
難易度が選べるため、子供から大人まで幅広い世代の方が楽しむことができます。
ジグソーパズルがリハビリで用いられる理由
ジグソーパズルは見本を見ながらピースを組み合わせていくため、みること(視覚情報)を用いたリハビリ支援が行えます。
また、さまざまな試行錯誤を繰り返していく過程で、高次脳機能を用いる必要があります。
✔ 計画的にパズルを組み立てる(端から組み立てるなどの計画)
✔ どのピースをはめてみたか覚えておく
✔ 集中力すること
✔ 集中力を保つこと
一般的に言われているジグソーパズルに必要な高次脳機能は上記のものが挙げられるでしょう。
さらに、ジグソーパズルの写真やイラストが興味をそそるものであれば、楽しみながらジグソーパズルを組み立てることができるでしょう。
ジグソーパズルの種類
「脳トレ」「ジグソーパズル」で検索すると、さままざまなタイプのジグソーパズルを見つけられます。
ピースの形がバラバラのジグソーパズル
上のようはジグソーパズルは、ピースの形がバラバラで、土台にピースの形が記されているものがあります。
ご高齢の方に親しみやすい写真のジグソーパズルもあります。
出典:Amazon
色がはっきりしているジグソーパズルは、難易度が低く、組み立てやすい一面があります。
ピースの形が同じ形のジグソーパズル
出典:Amazon
上のような日本地図のジグソーパズルは、さまざまな施設に置いてあることが多いのではないでしょうか。
ピースの形が似ていても、今まで慣れ親しんでいる日本地図を思い出して取り組むことができますね。
出典:Amazon
また、日本地図のジグソーパズルでも、型はめタイプのものもあります。
ピースが各都道府県の形となっており、お住まいの地域の都道府県のピースを探してみるなどの使い方もできます。
型はめジグソーパズル
出典:Amazon
さまざまな型のピースを枠内に収めていくようなタイプのジグソーパズルもあります。
ジグソーパズルをリハビリの一環として利用したり、ご自身の楽しみの活動としたりするなどの活用方法があります。
おひとりおひとりにあったものを選んで、ジグソーパズルを組み立ていただければよいかと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年10月5日のブログより転載させていただきました。