佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、麻痺手を日常生活場面で使うことについてこれまでさまざまな内容を記しています。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12824635778.html
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12824705449.html
普段の生活場面で麻痺手を使うことは、脳の機能回復にとって良い影響を与え、麻痺手の使用頻度が増えることで不使用による機能低下を防ぐことはイメージしやすいかと思います。
しかし、脳卒中では起きる機会が減ってしまうことによる筋力や体力の減少だけではなく、麻痺して動きにくくなった手足を使わなくなることで、脳にまで影響を及ぼすことがわかっています。
例えば、麻痺手側に命令を出す脳の部分が小さくなったり、動くことで感じる感覚の脳の部分が小さくなるという可能性です。
また、麻痺手側でない反対の手を使うことが多くなり、反対側の命令を出す脳の部分が活性化しすい状況となり、左右の脳の均衡が保たれにくくなってしまうのです。
脳卒中後のリハビリテーションでは、麻痺した手や足を使う機会が減ることで生じる、脳への影響を知り、予防に務めていくことが重要です。
さらに、麻痺した手足を使わず反対側の手足を使う機会が増えることで、ダメージを受けていない脳の活動性が高まり、左右の脳の活動の不均衡が強まるという結果におちいります。
脳卒中後、麻痺した手足を使う機会が減ると、脳内ではさまざまな変化が起こり、回復を妨げる可能性を持っているのです。
おひとりおひとり、日常生活場面で麻痺手を使う方法は異なります。
安全に配慮しながら、日常生活場面で麻痺手を使っていただきたいと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年12月24日のブログより転載させていただきました。