佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後の麻痺手の回復のために、日常生活場面で麻痺手を使って欲しいと作業療法士から指導を受けたり、自ら麻痺手を使おうと思って頑張っていらっしゃる方が多いと思います。
麻痺手を日常生活場面で使うためには、ご自身のお身体の状態にあった使用方法を選択することと、麻痺手を使う目的を明確にすることが大切だと思っています。
どのような場面で、どのように使っていくか、目指したい行為はなんであるのかを患者さんとともに作業療法士は共同意思決定していく必要があります。
わたし自身を振り返るために、さまざまな資料を読んでいると、患者さんに対する麻痺手のリハビリについてのアンケートを自作している論文を見つけました。
そのアンケート内容は以下の通りです。
・麻痺している手や腕のリハビリテーションに興味を持っていますか?
・麻痺している手や腕のリハビリテーションが今の自分に必要だと感じていますか?
・手や腕のリハビリテーションで解決したい問題や達成したい目標がありますか?
・主体的に手や腕のリハビリテーションに参加できていますか?
・手や腕のリハビリテーションに主体的に取り組む意思がありますか?
このような内容でアンケートが構成されていました。
リハビリスタッフから言われたから自主トレをやるのではなく、主体的に取り組むことの大切さが伝わるアンケートだと思いました。
また、リハビリスタッフがしっかり患者さんに教育的に関わる必要性も感じました。
麻痺手を日常生活場面で使う機会を持てるように、しっかりサポートしていこうと改めて感じました。
引用・参考
1) 秋葉 周 他:急性期脳卒中患者に対し、ガイドラインを用いたShared Decision Makingに焦点を当てた上肢機能アプローチを実施した事例.作業療法 41巻1号 2022
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/41/1/41_106/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年9月17日のブログより転載させていただきました。