佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
わたしは、脳卒中後の方々やパーキンソン病などの神経変性疾患がある方々のリハビリ支援を行っています。
支援させていただいている方々の重症度はさまざまで、見守り歩行でリハビリ室へお連れすることができる方やベッド上で安静を余儀なくされ意識がない方もいらっしゃいます。
直接お話ができる方は、患者さんとしての想いをゆっくり傾聴するように心がけていますが、意識がない方々は心を通わすことはできません。
それでも、意識がない方を支援するとき、優しく触れてゆっくりお声かけをするだけではなく、「誰かの大切な方」だと思って支援しています。
家族の大切なお父さんであったり、ご兄弟の大切な妹さんだったりする患者さんへ、ご家族や周りで生活していた方との日常生活に思いを馳せながら接しています。
テレビの報道では、心が痛むような悲しい事件が後を立ちません。
精神科病院での虐待の事件は記憶に新しいところではないでしょうか。
話せない、動くことが出来ない方を支援するとき、「ベッドで寝ている姿勢が苦しくないか?」「パジャマやシーツのシワがないか?」「体が圧迫されているところや赤くなっているところはないか?」など注意深く観察しています。
話せなかったり動くことが出来ない場合、苦しさや痛さなどを訴えたり体の向きを自分で調整することは出来ません。
担当している方が、もしわたしの母だったら、娘の立場から考えたときどのように接してもらいたいか?
患者さんの想いをくみとることはもちろんのこと、目の前の患者さんは誰かの大切な方だと思って支援していく。
これはわたしのポリシーです。
痛ましい事件を見聞きして、改めて感じたことをしたためました。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年4月10のブログより転載させていただきました。