佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、麻痺側の手がグーパー出来るようになったけれども、ものをつまんだり握ったりが出来ないと言う方が多いのではないでしょうか。
わたしはつまみ動作の練習の中で、親指と人差し指がしっかり向かい合っているか確かめるようにしています。
例えば、下の写真のような形がいびつなクリップやツルツルしているペンなどつまみ挙げるときは、親指と人差し指がしっかり向かい合っていないとなかなかつまみあげられません。
次の下の写真は、脳卒中後の麻痺側の親指でよく見られる関節の曲がりです。
親指の先の関節が曲がった状態では、指腹がつまみたいものにあてがうことができず、つまみの力を親指と人差し指とで作り出すことができません。
また、親指の先の関節が曲がっていなくても、親指と人差し指が向かい合っていなければ、つまみたいものに力が加えにくくなり、つまみあげることが難しくなります。
この場合は、つまみあげたいものがくるっと回転してしまうことが多いです。
麻痺側の手でグーパーできるけれども、つまみ動作ができない場合、親指と人差し指が向かい合っていないことが原因のひとつの場合がありますのでチェックしていただければと思います。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年9月5日のブログより転載させていただきました。