抓取物体的一系列动作

ものをつかむまでの一連の動き

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後、麻痺側の手で何かつかもうとするとき、なかなか手がものに届かなかったり、ものをつかむ前に指がものにぶつかったりする経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。


ものをつかむ動作は、手指だけではなく、腕全体の動きが必要で、体とものの位置関係に合わせて腕の動きを調整します。


今回は、ものをつかむまでの一連の動きについて確認していきたいと思います。


ものをつかむまでの一連の動き


今回は、手のひらより小さいブロックと、手のひらより大きい缶の入れ物をつかむまでの一連の動きをみていただきます。


手のひらより小さいブロックをつかむまで




① スタートポジション


② ブロックに手を近づける

肩と肘を動かして、目標であるブロックまで手を近づけます。

今回は言及しませんが、しっかり座ることやブロックの場所が認識できるなどの機能が必要です。


③ ブロックの場所に手を適合させる

目標であるブロックに手を近づけた後は、ブロックの場所にしっかり手を適合させます。

肩と肘は空間に保持させる必要があります。


④ブロックをつかむ準備をする

ブロックをつかむのに必要な手指の形を作りながら、ブロックに指を接触させます。


⑤ ブロックをつかむ

ブロックをつかみやすい指の形を保ったまま、手の中にブロックをおさめるように指で固定し、ブロックをつかみます。


手のひらより大きい缶の入れ物をつかむ


① スタートポジション


② 肩と肘を動かして缶に手を近づけますが、缶の高さに合わせるように手首も動かします。


③ 缶の大きさに合わせて指の形をつくる

缶の大きさに合わせて指の形をつくります。

ブロックをつかむときと比べて、手指を大きく広げているのがわかると思います。


④ 缶に手指を合わせる

指を大きく広げて缶に手指と手のひらを接触させます。


⑤ 缶をつかむときの手の形を保ったまま、手指に力をいれて缶をつかみます。

2つのつかむ動作を比較して


つかむ動作には何をつかもうとしても共通する動きがあります。


まず1つは、手をつかむ対象に近づけることです。


そして、つかむものに合わせた手の形をつくることです。


この2つは、つかみ動作の共通する動きです。


2つのつかみ動作で異なることは、手首の動きや手指の動きです。


つかむものの大きさや形で手の形が異なります。


また、今回のつかみ動作ように机の上でものをつかもうとするとき、ものの高さが高くなると手首の動きが異なります。


最後に


今回はものをつかむまでの一連の動きについて記しました。


お役に立てれば幸いです。


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年12月19日のブログより転載させていただきました。

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