佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
先日、脳卒中後の麻痺手のリハビリに関する研究などでご活躍している竹林崇教授のTwitterにて、ヘアドライヤークリップについての投稿を拝見しました。
とてもよさそうだなと思い、まずは自分自身で試してみて、入院している脳卒中後の患者さん方に紹介しようと思いました。
今回は、ヘアドライヤークリップを試しに使ってみたレポートをまとめたいと思います。
設置場所について
ヘアドライヤークリップは、ドライヤーを固定して、ドライヤーを手で持たなくとも髪を乾かすことができる便利グッズです。
ヘアドライヤークリップは、ドライヤーの電源コードがコンセントに届く場所に設置する必要があります。
また、座って髪を乾かす方、立って髪を乾かす方でヘアドライヤークリップを取り付ける場所が異なります。
我が家であれば、以下の写真のように設置することになります。
▼ 脱衣所にある洗面台にヘアドライヤークリップを固定して椅子に腰掛けて髪を乾かす場合
▼脱衣所にある棚にヘアドライヤークリップを固定して立った状態で髪を乾かす場合
▼ リビングで座って髪を乾かす場合
ヘアドライヤークリップを取り付けることができれば、どんな場所でもドライヤーを手で持たなくても髪を乾かすことが出来ます。
もちろん、電源コードがコンセントに届くという場所が設置条件になります。
また、ヘアドライヤークリップを取り付ける場所は、深く固定部を差し込むことができ、円柱やくさび形などになっていない場所に取り付けることが必要です。
円柱やくさび形の棚などの縁にクリップを取り付けようとしても、取り付けることができなかったり、ドライヤーの重みで固定部分が外れる可能性があります。
▼ 固定部を取り付ける場所が浅くしか差し込めない場合
上の動画のように固定部分の棚などの縁が浅い場合、固定部分が安定しません。
▼固定部分を深く差し込める場所に取り付けると安定する
上の動画のように固定部分を深く差し込める場所では、安静して取り付けることができます。
設置方法について
設置をするとき、以下の動作が含まれます。
✔️ 固定部分を棚の縁に差し込み、固定部分を片手で支えながら、反対の手で固定用のネジを回して固定部分をしめる
✔️ ドライヤーをクリップ部分に挟んでネジ固定する
ヘアドライヤークリップを設置するための上記2点の固定は、両手動作が必要です。
脳卒中後、麻痺手が動きにくい場合、ヘアドライヤークリップを設置する場合は、ご家族や訪問リハビリスタッフなどに設置してもらう必要があります。
最後に
今回はヘアドライヤークリップを試しに使ってみて感じたことをレポートしました。
近年、さまざまな便利グッズを目にすることが多くなっています。
作業療法士として、便利グッズを一旦試してみて、必要な方にご紹介させていただきたいと思っています。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年1月31日のブログより転載させていただきました。