关于血液循环机械脑梗塞

血行力学性脳梗塞について

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後のリハビリテーションにおいて、低血圧や脱水の管理はとても重要です。


特に、脳卒中発症直後のリハビリテーションは、点滴治療しながらのリハビリも多く、薬の治療だけではなく、補液管理が大切です。


脳卒中後、低血圧や脱水に気をつけないといけない理由は、脳卒中の再発予防が主だと思います。


特に、脳卒中の種類のひとつである脳梗塞の場合は、低血圧や脱水に気をつけてリハビリを行っています。


脳梗塞はどのようなメカニズムで発症したかによって、①塞栓症、②血栓症、③血行力学性に分けられます。


この3つの分け方のうち、③の血行力学性の脳梗塞の場合は、低血圧や脱水には要注意なのです。


今回は、この血行力学性脳梗塞について記していきたいと思います。


血行力学性脳梗塞とは


脳梗塞が起こるメカニズムには、3つの種類がありす。


① 塞栓性 脳以外の他の場所でできた血栓が、脳の血管まで到達して、脳内の血管内を塞いでしまって起こる脳梗塞です。


血栓のほとんどは心臓内でできた血栓です。


病型分類では心原性塞栓症と呼びます。


② 血栓性 脳の大きな動脈や首の動脈が動脈硬化などにより狭くなり、血液中のコレステロールが溜まって、そこに血栓ができて起こる脳梗塞です。


病型分類ではアテローム血栓性脳梗塞と呼びます。


③ 力学性 脳の血管がさまざまな原因で狭くなっている状態に加えて、血圧低下や脱水などにより、脳内を循環する血液の量が減って、脳に虚血が起こって発症する脳梗塞です。


病型分類では脳梗塞の大きさや場所などからアテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞に分かれます。


血行力学性脳梗塞のリスク管理


出典:脳梗塞のリハビリテーション治療


脳卒中後、医師からリハビリの指示が出てからリハビリが開始されます。


リハビリを開始するときは、患者さんの状態や脳卒中の分類などによって、医師から具体的なリスク管理指示が出ます。


血行力学性脳梗塞の場合、脳の血管が狭い状況の方に起こる脳梗塞で、脱水や低血圧になると、脳内の血液の循環量が減り、脳が虚血状態に陥ります。


リハビリの際は、寝た状態で血圧を測り、少しずつ頭を起こして血圧が下がらないか様子を細かく見ながら対応します。


また、なかなか普段から水分をとらない患者さんに至っては、医師の指示に基づいてリハビリ室でもしっかり水分補給しながら、リハビリを行います。


血行力学性脳梗塞の方の場合、脱水や低血圧状態は脳梗塞の再発のリスクがありますので、リハビリのときもしっかりリスク管理を行うことが大切です。


最後に


今回は、血行力学性脳梗塞についてまとめました。


なかなか聞きなれない言葉かもしれませんが、ご自身の脳梗塞の発生メカニズムを知り、脳梗塞再発予防に努めることは重要です。


わたしも、しっかりリスク管理を行いながら、より良いリハビリ支援が実践できるように精進したいと思います。


引用・参考
1)木村 和美:虚血性脳卒中:診断と治療の進歩. 日本内科学会雑誌 第98巻 第 6 号・平成21年 6 月10日

https://www.jstage.jst.go.jp/article/98/6/98_1224/_pdf


2)木村 和美:脳梗塞急性期の診断と治療. 臨床神経学 48巻11号(2008:11)

https://www.neurology-jp.org/journal/public_pdf/048110866.pdf


3) 松元 秀次:脳梗塞のリハビリテーション治療. 日医大医会誌 2019; 15(4)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/manms/15/4/15_201/_pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年3月20日のブログより転載させていただきました。

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