佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中はさまざまな分類があり、ダメージを受けた脳の部位の違いによって、みられる症状が異なる病気です。
入院中に出会った他の脳卒中患者さんと、完全に同じ症状が出たという方は少ないのではないでしょうか。
よくあるご質問に、「自分と似た症状の方はいますか?」「脳卒中の症状がわかりにくい」などがあります。
一回のブログで、脳卒中後に出現する内容を全て網羅することが難しいくらいに、脳卒中には多彩な症状が出現します。
今回は、脳卒中後によくみられる症状について記していきたいと思います。
運動麻痺
出典:看護roo
脳卒中後の症状の代表的なものは、「運動麻痺」です。
脳卒中後に出現する運動麻痺は、ダメージを受けた脳とは反対側の手足にみられます。
例えば、左の脳にダメージを受けると、右の手足に麻痺が出現します。
脳卒中後の運動麻痺のことを、昔から半身麻痺や片麻痺という言い方がありますが、体の左右どちらかが動きにくくなるので、このように呼ばれているのだと思います。
感覚障害
脳卒中後、感覚を感じ取る脳の部位がダメージを受けると、手足の感覚がわかりにくくなります。
手足の感覚は、ものを握った感覚や足に体重が乗る感覚などがわかりにくくなります。
また、触れる・体重が乗るなどの感覚以外に、熱いものに触っている感覚や痛みを感じにくくなる症状が出る場合があります。
言語障害
脳卒中後の言語障害は2つにわかれます。
口や舌が動きにくくなる発話障害の「構音障害」と高次脳機能障害の一つである「失語症」です。
構音障害は、声の量や話すリズムに問題を抱えて、いわゆる「呂律が回らない状態」です。
失語症は、言葉が頭に浮かばなかったり、相手の話す言葉が理解できないなどの症状が出現します。
最後に
今回は、脳卒中後によくみられる症状について記しました。
脳卒中後の症状は多彩で、ものの見え方や手足を動かすときにグラグラしてしまう症状などもあります。
わかりにくい脳卒中後の症状だからこそ、臨床場面では噛み砕いて、患者さんにお伝えしていきたいと思っています。
引用・参考
1)脳梗塞に関するQ&A
www.kango-roo.com
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年3月19日のブログより転載させていただきました。