佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日は、ものをつかむまでの動きを分けて考えるという点に触れてしたためました。
ものをつかむまでの動きを分けて考える
今回は、握り方に焦点をあてて記していきたいと思います。
筒握り
筒型のものを手のひらに接触させて指全体で包み込むように握る形です。
写真のようにペットボトルを握るときのような形の握りです。
脳卒中後、指全体を曲げたり伸ばしたりすることができ始める時期から可能になることが多い握りです。
麻痺手を日常生活の中で使うとき、
✔️ ズボンの脱ぎ履きのとき、麻痺手でトイレの縦手すりを握る
✔️ 食事の時に、丼腕に麻痺手を添える
✔️ 両手で掃除機をかける時、麻痺手で掃除機を握る
✔️グラスを持つ
などを筒握りとして導入していただくこともあります。
球握り
球握りは、テニスボールなどを手全体で包み込むように握る手の形です。
球握りの変形として、ペットボトルのキャップを握るときも球握りのように手指が握るものの中心に力が集まります。
麻痺手で球握りを日常生活で取り入れるには、
✔️ ボールを握る
✔️ ペットボトルのキャップを握る
などを自主トレとして導入していただくこともあります。
鈎握り
鈎握りは、ひっかけ握りやフックグリップとも呼ばれ、何か指にひっかけてものを握る手の形です。
写真のように、バックの持ち手を握るときの握り方です。
麻痺手で鈎握りを取り入れる時、
✔️ 杖を指でひっかけるように持ってみる
✔️ バックを持つ
などを取り入れていただくことがあります。
最後に
今回は、さまざまな握り方についてまとめました。
各握り方にて、日常生活で取り入れて自主トレとして麻痺手を使うための例も記しました。
お役に立てれば幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年12月26日のブログより転載させていただきました。