佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
わたしは20年以上病院のみで勤務しており、その他の施設や事業所などで働いた経験はありません。
狭い社会でのみの生活です。
狭い中で過ごしていると、わたしが当たり前だと思っていることは他の業種だけではなく、患者さんご本人や周囲の方々にとっては当たり前でないことが多々あるなと感じています。
例えば、私見ですが以下のようなことがあるかなと思っています。
✔️ リハビリの計画書の文字が小さいこと
医療保険や介護保険上でリハビリを行うとき、定期的にリハビリの計画書を作成して患者さんやご家族に説明します。
このリハビリの計画書は法律上決まっている書式ななのですが、リハビリの計画書の文字が小さく患者さんが見にくいことが少なくありません。
法律上決まっている書式ですが、リハビリスタッフにとっては当たり前だと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、患者さん方にとっては非常に見にくい書式だと思っています。
✔️ リハビリの内容はひとりひとり異なること
脳卒中後のリハビリは、患者さんごとで内容が異なります。
脳卒中後の体や高次脳機能障害はひとりひとり異なりますので、症状に合わせたリハビリ計画を立てて実施していくのです。
また、脳卒中後の体や高次脳機能障害の症状が他の患者さんと似ていたとしても、目標が異なればリハビリの内容も異なります。
脳卒中後のリハビリの内容がひとりひとり異なるということはリハビリスタッフにとっては当たり前でも、リハビリを初めて体験する患者さんやご家族にとっては当たり前じゃないかもしれません。
✔️ 脳卒中後、すぐに歩行練習を行うわけではない
脳卒中後すぐに歩くことができる方もいらっしゃいますが、手足を動かすことが難しい場合はすぐに歩くことが難しいことも。
まずは、座る練習・立つ練習や、立った状態でのバランス練習など行い、体が動くようになってから歩行練習に移行することが多いと思います。
また、病院や施設によっては、脳卒中後に手足が動きにくい状態であってもロボットや長下肢装具がある場合は早期から歩行練習が行える場合もあります。
脳卒中後の患者さんの状態や病院に用意されている機器などの有無で、脳卒中後の歩行練習開始の時期が決まるという事実もリハビリスタッフにとっては当たり前でも、患者さんやご家族にとっては当たり前ではないかなと思います。
今回はリハビリスタッフにとって当たり前のように思えることも、患者さんやご家族の方にとっては当たり前でないことが多いと思います。
脳卒中後のリハビリが進みやすいように、しっかり説明していきたいと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年1月8日のブログより転載させていただきました。