佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、自主トレとして手足のストレッチを行っている方が多いのではないでしょうか。
ストレッチにはさまざまな効果がありますが、脳卒中後の方々にとっては、筋肉のこわばり(痙縮)を弱める効果が期待できるといわれています。
わたしは臨床場面で、特に手足のこわばりが強い方に対して筋肉のストレッチを行うことが多いです。
ストレッチを行うにあたり、さまざまな注意点を理解して実行することが大切だと思っています。
〜ストレッチを行うときに注意したいこと〜
① 一回あたり20秒以上(30秒を目安に)かけて伸ばす
② 心地よく伸びるところで伸ばす
③ 勢いをつけずにゆっくり伸ばす
④ 伸ばす場所を意識する
⑤ 伸ばしているときは呼吸を続けること
自主トレとして、ご自宅で麻痺側の手足などのストレッチに取り組んでいらっしゃる方々には上記の内容をお伝えしています。
脳卒中後の筋肉のこわばり(痙縮)に対してストレッチを行うことは、筋緊張の緩和や可動域の改善などの効果が示されています。
麻痺側の手足の動きの改善や、日常生活での麻痺手が使いやすくなるためには、筋肉のこわばりの管理や可動域の改善が欠かせないと思っています。
ストレッチを行うとき、上記の内容を思い出していただけると幸いです。
引用・参考
1) 武田 湖太郎:痙縮の評価法 : 徒手的手法と生体工学的手法. バイオメカニズム学会誌,Vol. 42,No.4(2018)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/42/4/42_211/_pdf
2) 山田 南欧美 他:脳卒中片麻痺患者の内反尖足に対する足部ストレッチング手技の主成分分析. 理学療法科学 31(5): 705–710, 2016
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/31/5/31_705/_pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年11月27日のブログより転載させていただきました。