佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
脳卒中後の手の麻痺に対してリハビリを行うとき、「手にはさまざまな形があります」と説明することが多いです。
また、手の形はグーパーをしたりチョキをしたりする形のことではなく、物の形や物の扱い方によって手の形が変わることもお伝えしています。
例えば、下のような茶碗を持つとき、さまざまな意味を持った茶碗に合わせた手の形があります。
▼ 皿を持ち上げる
▼ 皿を持って皿の中の食べ物を箸で摘もうとする時などの持ち方
▼ 皿を片付けようとする時の持ち方
皿の持ち方に関しては、個人個人の今までの経験や作法で異なりますので、上の写真の意味あいとは異なることもあるかと思いますが、さまざまな手の形があることはお分かりかと思います。
脳卒中後、麻痺手で皿を握ることや持ち上げることができ始めたとき、さまざまな手の形を作りにくく、ある一定の手の形で皿を持ち上げることが多いかと思います。
麻痺手の動きに多様性が出てくると、さまざまな手の形が増えていきます。
身近な道具を使って自主トレをするとき、道具を使う用途が想像しやすいので、ご自宅のリハビリにはピッタリだと思っています。
麻痺手と反対側の手で、自宅にあるものを用いてさまざまな用途を想像しながら扱ってみてください。
手の形には多くの形があることがわかると思います。
脳卒中後の麻痺手の動きを促すときは、グーパーなどから行うことが多いのですが、グーパーができるようになってからいろんな道具に触れていただけたらよいかと思います。
麻痺手だけで動かすことが難しいときは、反対側の手でサポートしてみてください。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年10月13日のブログより転載させていただきました。