佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
昨日は、行動にあらわれる社会的行動障がいについてしたためました。
高次脳機能障がい:行動にあらわれる社会的行動障がい
行動にあらわれる社会的行動障がいについて、周囲の方が気がつくのは、「パニック状態」だったり、「感情がコントロールできない状態」だったりします。
行動にあらわれる障がいは、「SOS信号」なのかもしれないと考えると、本人が困っていることなどがみえてくると思っています。
今回は、社会的行動障がいについて、わたしが行っている対応例を挙げていきたいて思います。
イライラしているとき
イライラしているときは、
✔️ 周囲がうるさく感じて、心がゆっくりできない
✔️ やりたいことが進まない
などで困っているサインだと解釈しています。
わたしから見て、ご本人がイライラしているとわかったときは、以下のような対応を行なっています。
□ 静かな場所に移動する
□ 静かな場所に移動して、一緒に深呼吸する
□ やりたいけど出来ていないこと、戸惑っていることを確認する
同じことをずっと繰り返しているとき
同じことをずっと繰り返しているとき、
✔️ 不安がありソワソワしている
✔️ 解決したいことがうまく対処出来ていない
などの「SOS信号」だと思っています。
わたしから見て、ご本人が同じことをずっと繰り返しているとわかったとき、以下のような対応を行なっています。
□ ずっと何かを探しているとき
・探しているものが何かを確認する
・一緒に探しているものを探す
・よく使うものは同じ場所に置く
□ 廊下を行ったり来たりしているとき
・何か用事ができなくて困っていないか確認する
・心配ことが出ていないか確認する
行動にあらわれていることに対して行ってはいけないと思っていること
周囲の方々からみて、高次脳機能障がいがある方が何か行動にあらわれたことについて、行ってはいけないと思っていることがあります。
✔️ 理由も確認せずに、行動を止めるように注意すること
✔️ 理由も確認せずに、否定的な言葉を投げかけること
イライラしている方に、「イライラしていることやめてください」と言う言葉を投げかけたとしましょう。
ご本人は、なぜイライラしているかもわからないかもしれないのに、周囲の方から否定的なことを言われると、さらにイライラするかもしれません。
パニック状態になるかもしれません。
完全に対応が出来ることばかりではありませんが、行動に何かあらわれるときは「SOS信号」だと思い、行動の背景を探ることが大切だと思っています。
最後に
今回は、社会的行動障がいとしてあらわれる行動について、具体的な対応についてしたためました。
皆さんのお役に立てると幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年10月15日のブログより転載させていただきました。