佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、失語症と呼ばれる話すことや聞くことの障害や注意力がなかなか続かない注意障害などの高次脳機能障害を呈することがあります。
高次脳機能障害は、脳にダメージをきたすとどのような病気や怪我でも出現する可能性があります。
高次脳機能障害の原因疾患は以下が挙げられます。
✔️ 脳出血
✔️ 脳梗塞
✔️ くも膜下出血
✔️ 脳外傷(外傷性脳損傷、頭部外傷)
✔️ 脳腫瘍
✔️ 低酸素脳症
✔️ 脳炎・脳症
✔️ その他:正常圧水頭症、薬物中毒
高次脳機能障害の多くの原因は脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)です。
脳卒中の場合は、脳のダメージ部位が局所的(大小ありますが)なため、脳画像からどのような高次脳機能障害や運動麻痺側出るかなどわかりやすいと思っています。
それに対して、交通外傷などの脳外傷では脳が広範囲にダメージを受けるため、脳画像から出現する可能性がある高次脳機能障害を予測するのが難しいと思っています。
交通事故などの事故や怪我による脳のダメージは前頭葉や側頭葉が多いと言われており、注意障害や遂行機能障害などが出現する確率が高いです。
高次脳機能障害は見逃されやすい症状が多くあると思っていますので、検査だけではなく日常生活場面での観察をしっかり行いサポートしていきたいと思っています。
引用・参考
1) 千葉県千葉リハビリテーションセンター 高次脳機能障害支援センター:高次脳機能障害サポートガイドブック.2022
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年9月12日のブログより転載させていただきました。