佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日は立ち上がりには足の位置が大切なことについて、動画を交えて記しました。
立ち上がりは足の位置が大切
今回は、昨日の内容を深掘りして、立ち上がる時に確認したいことについて記したいと思います。
両足が床についているか確認
両足が床についているか確認しましょう。
可能であれば、左右対象の位置(つま先が平行になるように)にしてみましょう。
麻痺側の足首が硬い場合は、左右対象の位置に足を置くことが難しいことがあります。
無理しない範囲で左右対象の位置に足を置いてください。
両足に体重を均等に載せる
お尻を椅子から離すときに、両足に体重を均等に載せているか確認してみましょう。
足裏の親指の付け根あたりまで体重を前に移動させましょう。
スムーズに足に体重を載せるために、足を膝より後ろに引くことが大切です。
また、胴体を十分に前かがみに倒します。
バランスが不安定な場合や、手すりを持って立つことが必要な方は、しっかり固定された手すりを握ったり机に手を当てて、体重を足に載せていきます。
立ち上がったときの姿勢をイメージする
立ち上がりが終わったときの姿勢をイメージしてください。
わたしの立ち上がりの完成形は上の写真のようになります。
わたしは腰や膝が悪いので、理想的な姿勢に調整することはできません。
出典:立ち上がり動作
引用・参考の「立ち上がり動作」に記載されている立ち上がりの一連の流れの立ち上がり終了の姿勢とわたしの立ち上がり終了の形は少し違いますね。
わたしの立ち上がりの完成形では、完全に膝を伸ばすことができていません。
ご自身の一番安定する立ち上がりの完成形をイメージして立ち上がりを行ってください。
最後に
今回は、立ち上がるときに確認したいことについて記しました。
脳卒中後の体の状態はおひとりおひとり異なります。
麻痺側の足首が硬かったり、バランスがとりにくかったりして、理想的な立ち上がりができないことがあると思います。
しかし、ポイントを押さえて少しでもよりよい立ち上がりになったり、安定した立ち上がりが行えるようにブログを参考にしていただけたら幸いです。
引用・参考
1) 後藤 淳 他:立ち上がり動作.関西理学 2:25-40,2002
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/2/0/2_0_25/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年5月21日のブログより転載させていただきました。