佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
先日、筋肉のこわばり(痙縮)が体に対してどのような影響を与えるのかについて記しました。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12833869421.html
その中で、日常生活でよく出現する具体的な例として、「立ったときや歩いているとき、筋肉のこわばりが強くなって、歩くときに踵から床に足をつけにくくなる」ことを記しました。
この状態は歩行中の内反尖足と呼ばれます。
この症状が出ていると、足首が捻れたようにみえます。
内反尖足は、脳卒中後の症状のひとつで、立ち上がるときや歩くときに出現することが多い症状です。
内反尖足は、足の裏が内側を向いて、つま先側が下を向いて踵が上の方に挙がってしまう(つま先歩きのような形)症状です。
内反尖足が出現すると、立ったり歩いたりするとき、足裏を床にしっかりつけることが出来なくなったり、歩いているとき踵から床に接地することも難しくなります。
脳卒中後、ふくらはぎの筋肉にこわばりの症状(痙縮)が出ている場合、内反尖足が出現しやすくなります。
ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋・後脛骨筋)は、つま先を下に下げたり足首を内側に返したりする作用を持つので、これらの筋肉がこわばって収縮すると内反尖足が出やすくなるのです。
ふくらはぎの筋肉のこわばりを減少させるためには、ストレッチが有効とされています。
さまざまな体の部分のストレッチについては、以下の「痙縮」情報ガイドに動画付きでストレッチ方法を詳しく掲載しているのでよく利用しています。
https://keishuku.jp/rehabili/kata.html
出典:けんぽれん
ふくらはぎの筋肉のこわばりに対するリハビリは、自主トレとして取り入れやすい方法です。
痛みが出ない範囲で試していただけたら幸いです。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年12月28日のブログより転載させていただきました。