自愿训练的估计负荷量

自主トレでの負荷量の目安

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


今日も日本には大寒波が訪れ、ご自宅でゆっくり過ごされている方が多いのではないでしょうか。


10年に1度の大雪が降るとの予報も出ているので、不要不急の外出は控えたいところですね。


寒い日が続くと、なかなか体を動かすのがおっくうになる方もいらっしゃるのではないかと思います。


自分自身へ精神面へのストレスがかかるぐらい思い詰めた自主トレは控えた方がよいと思いますが、毎日の運動習慣のための自主トレは続けた方がよいと思っています。


これまで自主トレのメニューにつてさまざまな方法を取り上げてきていますが、今日は「自主トレの負荷量」についてまとめていこうと思います。


運動療法の基礎知識


運動療法の効果について、日本循環器学会をはじめとした10の学会合同研究班は以下のように報告しています。


運動療法の効果:エビデンスレベルA


①運動耐容能増加が期待できる


②日常生活同一労作における症状の軽減による生活の質(QOL)の改善が期待できる


③左室収縮機能およびリモデリングを憎悪しない


④冠動脈事故発生率の減少が期待できる


⑤虚血性心不全における心不全憎悪による入院の減少が期待できる


⑥冠動脈疾患および虚血性不全における生命予後の改善が期待できる


⑦収縮期血圧の低下が期待できる


⑧HDL-Cの上昇、中性脂肪の低下が期待できる


改めて運動療法の効果を確認すると、体力や生活のしやすさだけでなく、血圧や糖尿病予防に関する数値の改善が期待できることがわかります。


脳卒中後であれば、適度な運動は脳卒中の再発予防につながる理由も、運動療法の効果を確認するとよくわかります。


自主トレでの負荷量の目安


運動が体に良い効果があるとわかりましたが、頑張れば頑張るほど良いわけではありません。


運動の負荷が強すぎると、脈拍が速くなりすぎたり、血圧が上がり過ぎてしまったりすると、脳卒中後にコントロールしている目安のバイタルサインを超えてしまう可能性があります。


普段の脈拍や血圧をしっかり管理して、ご自身の平均的な脈拍や血圧より、運動を行わない方が良い基準などが以下に示している「土肥・アンダーソンの基準」という目安があります。


出典:厚生労働省


土肥・アンダーソンの基準が目安ですが、場合によっては医師からの別の指示を受ける可能性もありますので、退院前などに自主トレを行うときのバイタルサインの上限や下限を確認しておくことも大切です。


また、以下の図のように、運動強度をメッツという数字で表したものもあります。


特に、心臓の病気を合併しているときは、脳卒中後の自主トレ時に、運動強度の指示を医師から受けることも大切です。




出典:運動療法の要点


また、ボルグスケールという自覚的な運動強度の目安があります。



出典:京都府スポーツ協会


自主トレを行うとき、「楽である〜ややきつい」を自覚を目安に行うことをすすめています。


これは、安全に行える運動強度の目安です。


医師より自主トレを行うとき、「楽に行えるものを実施してください」と指示を受けている場合は、医師の指示に従って楽に行えるものを取り組んでください。


最後に


今回は、自主トレでの負荷量の目安についてまとめました。


さまざまな基準がありますが、まず一番は医師の指示を基準に負荷量を決めてください。


退院する時に、特段に自主トレについて説明がない場合もあります。


その場合は、血圧の薬などを定期薬を処方する医師に確認したり、デイケアなどで看護師に確認することもよいと思います。


無理なく効果的に自主トレが行えるように、負荷量の目安を把握することが大切だと思います。


皆さんのお役に立てれば幸いです。


引用・参考
1)健康長寿ネット:心拍数と運動強度

心拍数と運動強度


2)板東 浩:運動療法の要点.日本補完代替医療学会誌 2008

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/5/2/5_2_103/_pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年1月25日のブログより転載させていただきました。

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