佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日は脳卒中について簡単ですがまとめました。
脳卒中について
脳内の血管が破れたり詰まったりして発症する病気です。 脳内の血管が破れて発症するタイプを「脳出血」や「くも膜下出血」、脳内の血管が詰まって発症するタイプを「脳梗塞」と呼びます。
今回は脳卒中後に出現しやすい症状についてまとめていきたいと思います。
脳卒中後に出現する可能性がある症状
脳には、人が生きていくために必要な基本的な機能や、他の動物と比べて高度に発達した機能などの多きの役割を担ってます。
そのため、脳にダメージをきたす脳卒中後は多彩な症状が出現する可能性があり、またおひとりおひとり似ている症状があっても、完全に同じ状態である方はほとんどいないため、医療者側が注意深く観察・評価して状況を把握していきます。
以下に、出現する可能性がある症状を記載していきます。
出典:理学療法ハンドブック シリーズ②脳卒中.
①運動麻痺:左右どちらか一方の手足が動きにくくなる
②感覚障害:左右どちらか一方の手足の感覚がわかりにくくなる
③意識障害:全く意識が戻らない場合やボーッとしている状態になる
④高次脳機能障害:言葉の出にくさ、麻痺がなくても道具が扱えない、空間が認識出来ない、記憶が難しい、集中力が続かないなどの多彩な症状
⑤運動失調症:手足がふるえたり、歩くときによろめきなどが出現する
⑥嚥下障害:食べ物を噛んだり飲み込んだりすることができなくなる
⑦構音障害:呂律が回らなくなり、話しづらくなる
⑧視野障害:ものが二重に見えたい、視野が欠けたりする
最後に
今回は脳卒中後に出現する可能性がある症状について簡単にまとめました。
脳卒中は、脳のどの部分にダメージがあるかという違いによって、出現する症状が異なります。
しっかりおひとりおひとりの状態を把握しながらリハビリ支援を行っていきたいと思っています。
引用・参考
1) 公益社団法人 日本理学療法士協会:理学療法ハンドブック シリーズ②脳卒中.
https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/about_pt/therapy/tools/handbook/handbook02_whole_200908.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年8月8日のブログより転載させていただきました。