佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、急性期病院での救命の時期を経て、回復期リハビリテーション病棟に入棟し、リハビリが中心である入院生活を送った方が多いのではないでしょうか。
回復期リハビリテーション病棟には長く入院することはできずに、脳卒中後の方は150日の期限が設けられています。
150日の期限がありますが、自宅退院に必要な能力や目標が早めに達成した場合は、1ヶ月も経たないうちに退院する方もいらっしゃいます。
しかし、麻痺が重度であったり合併症などによりリハビリが進まない場合であったとしても、回復期リハビリテーション病棟から退院しなくてはなりません。
そのため、自宅退院が困難だと思われる場合は、施設入所となったり、長期間入院可能な病院へ転院することもあります。
回復期リハビリテーション病棟に入棟したからといって、全ての患者さんが自宅退院できるわけではありません。
自宅退院できないのに、入院に期限があるなんてとびっくりした方もいらっしゃると思います。
脳卒中後のリハビリについても同じことが言えますが、医療保険で行えるリハビリの期間は発症から180日と定められていますし、1日あたりに行えるリハビリの時間も決まっています。
医療保険にはさまざまな制限が余儀なくされており、医療費圧迫のことを考えても、リハビリ期間や時間に制限をかけなくてはならない現状をわかっているつもりです。
さらに、日常生活場面がリハビリの現場ともなりうることもわかっているので、家庭環境には程遠い病院に入院し続けることの弊害があることも把握しているつもりです。
入院期間の制限は、医療費削減の観点や患者さんの早期社会復帰は大きく影響を与えます。
作業療法士の私は、医療費削減のためにも早期社会復帰のためにも、最大限の努力を行い有益なリハビリテーションを提供し続けられるよう精進しなくてはなりません。
今回は、入院期間に関していろいろ思いを馳せる機会が多かったため、このような内容をしたためました。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年3月1日のブログより転載させていただきました。