佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
わたしは、病院に勤務しており、日々さまざまな病気やケガの方に対する作業療法支援を行っています。
脳卒中後の方はもちろん、骨折の方や肺炎の方、神経難病の方などを対象に取り組んでいます。
そのような毎日の中で、脳卒中後の患者さん方から「骨折は折れてもつながるけど、脳卒中は切れた神経はつながるんですか?」という質問をいただくことが度々あるんです。
脳の神経細胞はいったんダメージを受けると、完全に機能停止する細胞と休眠状態になる細胞とがあり、完全に機能停止した細胞は死滅します。
しかし、休眠状態になっている細胞は、血流の再開などで再び活動する可能性が残っています。
また、リハビリテーションによって失われた機能を肩代わりするような機能が生まれることがあります。
脳はしなやかに柔軟に変化する臓器です。
使えば使うほど、変化が生じる可能性があります。
これらのことを「脳の可塑性」と呼びます。
脳卒中後のリハビリは、脳の可塑性という特徴を利用して、心身の機能や能力を回復させるための支援を行うのです。
これまでも、ブログにて脳の可塑性に関する内容をまとめています。
片麻痺の回復メカニズム:3つのメカニズム
さまざまな書籍や論文で、脳卒中後の片麻痺の回復について学んでいます。
脳卒中後の片麻痺が回復する過程の中で、脳はいったいどうなっているんだろうと、考えている方が多いのではないでしょうか。
片麻痺の回復のメカニズム:脳の可塑性による再組織化と再生
大脳皮質とは、脳の表面にある神経細胞が集まった部分のことです。
脳卒中後の後期になると、この大脳皮質の脳神経の神経ネットワークが再編成されます。
脳卒中後の上肢機能改善に影響を及ぼす10の要因
脳卒中後の上肢の機能回復のために、さまざまな要因があります。
さまざまな機能や活動の回復は、ひとつの考えやひとつの方法に縛られているわけではありません。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年8月9日のブログより転載させていただきました。