脑卒中后瘫痪手的康复目标设定

脳卒中後の麻痺手のリハビリにおける目標設定

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後、手足が動かしにくくなり、物を握ることができなくなったり歩くことができなくなる症状がでることが多く、目標をもってリハビリに取り組んでいらっしゃると思います。


目標をもってリハビリを行うことの意義はさまざまな報告がありますが、目標設定に対する研究自体が難しく、自由度が高いため不確かな要素を含んだ状態の報告が散見されます。


しかし、不確かな要素が多い目標設定のエビデンスですが、患者さんと目標設定を行ったリハビリ支援を行わないわけにはいきません。


脳卒中後の麻痺手のリハビリでは、いかに日常生活場面で実際に使用する場面をつくるかが鍵となります。


麻痺手のリハビリにおいて、目標を設定することで、モチベーションが高まり麻痺手の使用頻度が多くなることがわかっています。


麻痺手の使用頻度が高まると、日常生活での成功体験が増え、さらにモチベーションが高まり麻痺手の使用頻度が増え、麻痺手の使用頻度依存の脳のネットワークの再構築が促進されます。


目標設定での重要な点


✔ 大切にしたいことを把握する


✔ 大切にしたいことを実現するためにどのような日常生活動作などが必要か把握する


✔ 大切にしたいことを実現するために麻痺手を用いるときどのような動作が必要か把握する


✔ 大切にしたいことを実現するために麻痺の手の使用場面の難易度を考える


例えば、お弁当のおかずを毎回1品つくることを大切にしたいことだと設定しましょう。


そのために必要な日常生活動作などは、立位保持や調理動作などが必要です。


これらを実現するために麻痺の手での必要な動作は、皿を押さえること・かき混ぜること・野菜を押さえることなど調理に必要な手の動作が必要になってきます。


また、調理に関する麻痺の手の使用場面の難易度は、主に麻痺手を使うのか・補助手として使うのかなど考えていきます。


このように具体的な目標と必要な動作などを決定していくことで、日常生活場面での麻痺手の使用頻度を確保して成功体験を積み上げていきます。


脳卒中後のリハビリでどのように自分自身の目標を決めればいいか悩むこともあると思いますし、自分で立てた目標がよいのかどうかわからないこともあると思います。


入院中は、目標のことで悩んだとき、リハビリスタッフにたずねることが出来ますが、自宅退院後に自主トレを中心に頑張られている方はリハビリスタッフと接することがなかなかないと思います。


そのようなときは、自分自身の大切なことはなんだろうと考え、その大切なことを実現するための動作を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。


ご自身で決めた目標が、わたしは一番最強だと思っています。


引用・参考
1) Taub E, et al.: New treatments in neurorehabilitation founded on basic research. Nat Rev Neurosci 3(3):228-236, 2002

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11994754/


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年6月13日のブログより転載させていただきました。

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