佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後の自主トレとして、筋力増強のトレーニングに励んでいる方が多いのではないでしょうか。
筋力増強の目的として、ただ筋力を強くしたいというお気持ちだけでなく、「歩きやすくなるように」という願いをこめている方が少なくないと思います。
しかし、筋力トレーニングだけを行っても直接的に歩行能力に貢献するとはいえないという報告があります。
もちろん歩くためには筋力は必要ですが、筋力以外にもバランス能力や感覚などの要素が必要です。
脳卒中後の、足の感覚が弱くなると足に体重を載せにくくなったり、バランスが悪いと立つだけでもふらふらする方も多いと思います。
もちろん、筋力トレーニングは大切な自主トレには変わらないので、筋力トレーニングを行いながらも実際に歩く練習を行うことが大切です。
筋力トレーニングに合わせて、バランス練習や歩行練習を組み合わせていくと言うことです。
また、トレッドミル歩行も有効です。
https://ameblo.jp/aoi19780728/entry-12709628184.html
筋力トレーニングだけを行ってもなかなか歩行能力に変化がないなと感じている方は、訪問リハビリスタッフやデイケアスタッフに尋ねてみてよいかと思います。
また、リハビリスタッフとのリハビリを利用していない方は歩行能力向上のために歩行練習を再度見直してみてよいかと思います。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
引用・参考
1) Wist S et al. :Muscle strengthening for hemiparesis after stroke: A meta-analysis. Annals of Physical and Rehabilitation Medicine 59 (2016) 114–124
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S187706571600035X?via%3Dihub
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年8月30日のブログより転載させていただきました。