瘫痪并不总是引起疼痛

麻痺すると痛みが必ず出現するわけではない

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


よくあるご質問で、「手足が麻痺すると痛みが出てきますか?」という内容をお寄せいただくことがあります。


脳卒中後、さまざまな痛みを生じることがありますが、代表的なものに


①肩手症候群による疼痛


②視床痛


が挙げられます。


この場合の痛みは、中枢神経性の痛みで、脳卒中後の方の8〜10%の方に発生すると報告されています。


しかし、脳卒中後の麻痺の状態である、


□ 弛緩性麻痺


□ 痙性麻痺


単独では、痛みは出現しません。


弛緩性麻痺とは、脳卒中発症直後の筋肉がダランとした状態で全く筋肉が収縮しない状態の麻痺です。


脳卒中発症直後だけではなく、脳のダメージ部位が広範囲にわたると、弛緩性麻痺状態が長く続きます。


痙性麻痺は、いわゆる筋肉の強張りがある状態の麻痺です。


この2つの麻痺の状態単独では痛みは出現しません。


弛緩性麻痺状態のときに、寝返りや起き上がりのときなどに、肩が寝違えたようにねじれてしまったり、痙性麻痺で縮こまった肘を伸ばされたりするときに痛みを生じます。


弛緩性麻痺や痙性麻痺の筋肉の状態から、なんらかのきっかけで筋肉にダメージを受けると、筋スパズムという局所的な筋肉のこわばりが出現することがあります。


この筋スパズムは、持続的に筋肉の強張りが続き、痛みを引き起こし続けます。


麻痺すると、痛みが必ず出現するのではなく、なんらかの二次的なきっかけで筋スパズムが発生した痛みを生じます。


この二次的な痛みは、麻痺側の手足のポジショニングや麻痺側の手足の使い方で痛み発生を予防することができます。


脳卒中後の痛みとして、視床痛や麻痺側の手足の二次的な痛みについては薬物治療対象ですが、リハビリテーションの対象でもあります。


痛みがある方に対して、しっかり向き合いながら、その方にあったリハビリ支援を行っていきたいと考えています。


引用・参考
1) 板場 英行:脳卒中肩の痛みに対する理学療法の考察.理 学療法学 第 15巻第 2 号 122〜125頁 (1988年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/15/2/15_KJ00001305774/_pdf/-char/en


2) 山中 弘子 他:脳卒中亜急性期の麻痺手の浮腫や痛みと皮膚温との関連.臨床神経 2015;55:1-7

https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/055010001.pdf


3) 脳卒中治療ガイドライン2009

https://www.jsts.gr.jp/guideline/313_315.pdf

https://www.jsts.gr.jp/guideline/316_317.pdf


4) 佐藤 一美 他:脳卒中患者のしびれ感と血流状態との関係.日本赤十字看護学会誌 J. Jpn. Red Cross Soc. Nurs. Sci Vol.9, No.1, pp.27-34, 2009

https://endai.umin.ac.jp/cgi-open-bin/hanyou/parm/jrcsns/pdf_download.cgi?articleid=D00023-00001-10127


5) 原田 慎一 他:脳卒中後疼痛に対する治療戦略の現状とモデル動物確立の必要性. 日本緩和医療薬学雑誌 51-56, 2013-09

http://jpps.umin.jp/issue/magazine/pdf/0603_01.pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年10月31日のブログより転載させていただきました。

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