步行的表现与步行模式

歩行のパフォーマンスと歩行パターン

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


わたしは作業療法士ですが、脳卒中後の方々の歩行の支援に関わることが度々あります。


作業療法士は作業活動を通して、日常生活で大切にしたいことを支援しますので、日常生活動作に必要な歩行の支援に関わる必要性があるのです。


脳卒中後の歩行に関する勉強は莫大な範囲があり悩むことも多いのですが、最近は歩行について「歩行のパフォーマンス」と「歩行のパターン」に着目して学ぶようにしています。


今回は、わたしの健忘録として歩行のパフォーマンスと歩行のパターンについてまとめていきたいと思います。


歩行の理解の難しさ


歩行は、速度や持久力や歩く姿などさまざまな要素があり、着目する視点で検査の指標があり、ひとくくりに歩行機能を語ることは難しいと思っています。


日常生活場面での主な移動手段が歩行であったとしても非常に不安定な歩き方であったり、歩く姿はとてもよい状態であったとしても日常生活場面で歩く機会がない方もいらっしゃいます。


脳卒中後の患者さんの歩行を考える上で、歩行のパフォーマンスと歩行のパターンの2つの側面からその方の歩行の状態を把握するように心がけています。


歩行のパフォーマンス


歩行のパフォーマンスとは、歩行速度や歩行の耐久性など歩行運動の性能を表します。


代表的な評価は、10m歩行テストでの歩行速度を計測したり、6分間歩行テストにて歩行の距離を計測したりします。


歩行のパフォーマンスは、「どのような歩き方であるか」ではなく、「どのくらいの歩行の能力を持っているか」に着目した考え方です。


脳卒中後のリハビリ支援の中では、自宅に退院したときに「自宅で歩行を移動手段として考えていいか」「自宅で長く歩くことができるのか」などの指標に用いることが多いです。


歩行のパターン


歩行のパターンは、「どのような歩き方を行うか」に着目した考え方です。


歩くときに、麻痺側の足をぶん回して歩いていたり、足を床につけるときに踵からつけているかなどの歩き方をチェックします。


パーキンソン病では歩くときちょこちょこ足ができるような小刻み歩行や、運動失調症ではゆらゆら揺れながら歩くパターンを認めることが多いです。


歩行の実用性を高めるために


歩行の実用性を高める要素として、「安全性・安定性・耐久性・速度姓・社会性」の5つであると言われています。


この実用性の5つの要素をみてみると、「歩行のパフォーマンス」の要素が多いことがわかります。


歩行のパターンは歩行のパターンとの関連性がありますので、歩行について考えるとき、しっかりパフォーマンスとパターンについて把握していきたいと思っています。


引用・参考
1) 大畑 光司:歩行をどう分析しどう臨床に生かすか.Jpn J Rehabil Med 2016;53:47-53

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/53/1/53_47/_pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年6月15日のブログより転載させていただきました。

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