来自记忆障碍的学习课程

記憶障害に対する学習カリキュラムより

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


ここ数日、高次脳機能障がいを有した方に対する就労支援に関する内容を勉強しています。


高次脳機能障がいの診断の流れ

就労支援に絡めた記憶障がいのリハビリテーション


その中で、障害者職業総合センターが紹介している「記憶障害に対する学習カリキュラム」は、体系的にとても整っており、また、グループワークの中の活動で、講義や補完手段の練習や宿題があるのがとてもよいなと思っています。


これまでサポートさせていただいた高次脳機能障がいを有していた方の就労支援を思い出すと、能力の改善はもちろん大切ですが、患者さん自身の高次脳機能障がいに対する「気づき」がとても重要だったと思い出しています。


障害者職業総合センターが紹介している「記憶障害に対する学習カリキュラム」は、オーストラリアの記憶障害のリハビリテーションのためのカリキュラム「Making the Most of Your Memory」の教材を国内向けに改変したものです。


記憶障害のリハビリテーションのイメージは、何かを覚えたり、何かの一連の動作を覚えたりすることのイメージが強いのですが、「Making the Most of Your Memory」は以下の3つの要素で構成されています。


✔ 教育:記憶のメカニズムや脳の各部位の重要性などについての解説


✔ ストラテージ:内的ストラテジーや外的補助具の紹介


✔ 生活習慣:食事やスト レス、睡眠など記憶に影響する生活習慣に関する解説


今回は、「Making the Most of Your Memory」を元に教材を国内向けに改変した、障害者職業総合センターが紹介している「記憶障害に対する学習カリキュラム」の「教育」に焦点をあてて、まとめていきたいと思います。


「記憶障害に対する学習カリキュラム」における「教育」


記憶障害に対する学習カリキュラムにおける教育は、「講義形式」となっており、1回あたり15分~20分行われています。


講義では、記憶のメカニズムや脳の構造、ストレスが記憶に与える影響など記憶に関わる知識をつけるための講義を行います。


講義の位置づけは、自己理解のベースとなる審理教育的な要素となります。


学習カリキュラムでの講義は、以下のものが挙げられていました。


第1回:「記憶のステップ」


・記銘-保持-想起


・最も得意/苦手な記憶のステップ


第2回:「脳と記憶」


・記憶に関連する脳の部位


第3回:「記憶のプロセス」


・どのように記憶されるのか


第4回:「ストレスと疲労」


・ストレスと疲労が記憶に与える影響


・ストレスの影響について


第5回:「睡眠の重要性」


・記憶のための睡眠の役割


カリキュラムにおける記憶に関する教育は、体系化されているなと感じ、また、ブログでも同じような内容をまとめていきたいと思いました。


カリキュラムは、「教育」「ストラテージ」「生活習慣」の3つの要素から成り立っており、知識を学び、セッションの中で練習を行い、自分の生活に関連され行動に反映させることを目指していると記されています。


わたしは入院中の患者さんに対する高次脳機能障がいのリハビリテーションの支援の中で、「ストラテージ」にあたるさまざまな課題を行っていました。


障害者職業総合センターが紹介している「記憶障害に対する学習カリキュラム」の内容を学んで、当院に入院してリハビリを実施する患者さんに対して、「教育」に関する支援もしっかり行っていきたいと思いました。


これからもしっかり勉強していきたいと思います。


引用・参考
1)独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター職業センター:記憶障害に対する学習カリキュラムの紹介.令和3年3月

https://www.nivr.jeed.go.jp/center/report/h3iskd0000002nnp-att/practice38_.pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年1月20日のブログより転載させていただきました。

ブログに戻る