提高自我效能

セルフエフィカシーが高まるために

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後、リハビリテーションが進んでいく中で、不安になったり自信を失ったりした経験がある方が多いのではないでしょうか。


もちろん、一旦抱いた不安や自信喪失が完全になくならずに、発症後から現在に至るまでに不安がまったく変わらない方もいらっしゃると思います。


そのようなお気持ちの状態で、周りから「頑張れ」と言われたり、「目標はなんですか?」とリハビリスタッフから質問を受けたりしていく中で、ますます気持ちが落ち込んでしまうことも。


リハビリを行うにあたって、お身体の状態を把握するために、手足を動かしていただいたり、立っていただいたりする検査を行いますが、この検査自体で気持ちが落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。


麻痺している手足に対して、患者さんご自身で動かないことがわかっているのに、リハビリスタッフから「検査だから動かしてもらってください、動きをチェックします」と言われても、すぐに行動に移せないものです。


さまざまな要因が重なって、病気になったことで落ち込むだけではなく、周囲の人々からの励ましや出来ないことを何回も確認されるなどして、さらに落ち込んでしまうこともあります。


わたしは、脳卒中発症直後や急性期病院から転院して来られた方々に対して、気持ちが落ち込んでいたり、心がついていかなくなったりしていないか確認しながらリハビリをすすめています。


このようなときに意識しているのが、セルフエフィカシーです。


セルフエフィカシーは自己効力感ともいいます。


セルフエフィカシーとは、「個人の行動遂行能力に対する確信の程度」と定義されていますが、簡単にいうと「自分で◯◯が出来そう」という自信です。


このセルフエフィカシーが低いという状態は、「どうせ失敗するだろう」「やったって無理だろう」という気持ちが強くなり、何かに取り組もうというやる気が少なくなってきます。


何かに取り組もうというやる気が少なくなってきた状態は、モチベーションの低下とも呼べるでしょう。


脳卒中後、さまざまな目標を達成しようとリハビリに取り組んでいきますが、セルフエフィカシーが低い状態では、自分自信の行動を変えていくことが難しくなります。


そのような点から、リハビリを行なっていくとき、セルフエフィカシーを意識しながら、担当させていただいている方の支援に向き合っています。


セルフエフィカシーが高まるためには、小さな成功体験の積み重ねが大切です。


◆ 何かにつかまらなくても座れるようになった


◆ ◯◯に意識すると立ちやすくなった


◆ 寝返り起き上がりができるようになった


脳卒中後、出来なかったことが少し増えてくると、「自分で出来るんだ!」と成功体験が増えていきます。


この成功体験を導くには、適切な目標設定が大切です。


目標設定はリハビリスタッフと共に具体的に可視化していきます。


目標が高過ぎても低過ぎても、成功体験へ導くことは出来ません。


セルフエフィカシーを高めるために、小さな目標を設定し、成功体験を増やしていきます。


わたしはリハビリの中で、小さな成功体験や良い経験ができるように支援しています。


全てがうまく行くわけではありませんが、少しでも前向きになることに対して、共に進んでいく気持ちで、毎日の臨床に向き合いたいと思っています。


引用・参考



1)厚生労働省:e-ヘルスネット

セルフ・エフィカシーを高めるポイント


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年9月23日のブログより転載させていただきました。

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