佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後の麻痺手のリハビリとして、関節を柔らかくするリハビリや指を動かすリハビリを行なっている方が多いのではないでしょうか。
麻痺手を日常生活場面で使ってみようと思うとき、「茶碗が握れるようになってから」「グーパーができるようになってから」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何かものを握って「操作」することができるようになってから麻痺手を使うということは、イメージしやすい使い方かもしれません。
しかし、手の役割は「操作」することだけではなく、他にも役割があります。
手の役割は以下のようなものが挙げられます。
✔️ ものを支える
✔️ 体を支える
✔️ 体を引き寄せる
✔️ ものを持つ
✔️ ものを操作する
✔️ 身振り手振りに使う
✔️ 歩くとき腕を振る
このような役割があると思います。
箸を使ったり、コップを持ったりすることは、「ものを持つ・ものを操作する」という役割です。
寝返り起き上がりの時、体をベッドから起こしたり、ベッド柵を握って体を起こすことは、「体を支える・体を引き寄せる」役割です。
新聞や本を支えて読むときは、「ものを支える」役割です。
このように、日常生活場面を思い返すと、ものを操作する以外にも、さまざまな手の役割があります。
ものを操作する以外の場面でも活用することで、日常生活場面で使う機会が増えるのではないでしょうか。
おひとりおひとりで、手を使いたいなと思う場面は異なると思います。
無理せずに少しずつ、毎日の生活場面で麻痺手を使っていただきたいなと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年4月18日のブログより転載させていただきました。