佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
手のひらや手の甲には手の指をひろげたり閉じたりする「骨間筋(こっかんきん)」があります。
脳卒中後、手のひらの動きが少なくなると手の甲がむくんだり、指の関節は伸びていても手全体が縮こまっているように見える場合があります。
そのため、手指を動かすリハビリだけではなく、手のひらのマッサージや手のひらが動きやすくなるようなリハビリ内容を行っていきます。
今回は、手のひらや手の甲の筋肉である骨間筋について記していきたいと思います。
骨間筋とは
手のひらにはうちわの骨格のように5本の骨が隠れています。
そのうちわの骨格のような骨の間に骨間筋が付着しています。
そのため骨の間にある筋肉だから骨間筋と考えると覚えやすいと思います。
骨間筋は指をひろげたり閉じたりする役割をもっています。
脳卒中後の骨間筋はどうなっているのか
脳卒中後、なかなか麻痺側の手のひらを動かす機会が少ないため、手のひらにある筋肉が萎縮したり短縮しやすいことがわかっています。
左右の手のひらの大きさを比較して、麻痺側の手のひらが小さく見える場合は、手のひらの筋肉が縮こまっている可能性があります。
また、麻痺側の手のひらや手の甲の筋肉が働きにくさは、手のむくみの原因の1つです。
この筋肉が硬くなると、指をひろげにくくなります。
時々、麻痺側の手のひらを見てみてくださいね。
引用・参考
1) 有本 卓 他:手指の筋骨格と巧みさの源泉:日本ロボット学会誌 Vol.28 No.6 2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/28/6/28_6_682/_pdf
2) 高田 毅:脳血管障害
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/7/0/7_0_55/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年7月30日のブログより転載させていただきました。