佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
最近、反張膝について調べる機会があり、まず日本語で書かれている論文を探していました。
なかなか論文が見つからず、英語で論文を探すこととしましたが、日本語でよく使われている(私見ですが)back-kneeを検索ワードに入れて調べてみました。
これまた英語ではヒットせず、検索ワードとしてさまざまな単語を入力すると、「knee hyperextension(膝過伸展)」で反張膝に関する論文をみつけることができました。
また、医学用語としてgenu recurvatum(逆に反った膝)という意味のラテン語が反張膝として定着していたことも知りました。
いつまで経っても、まだまだ知らないことがあるんだと実感しました。
反張膝は、麻痺側の足に体重がかかるときに、さまざまな要因で膝が後ろに曲がる症状です。
反張膝のさまざまな要因
✔️ 大腿四頭筋の筋力低下
✔️ 足関節の背屈制限
✔️ 前脛骨筋の筋力低下
✔️ 足底筋群の痙縮
反張膝の定義は、後方への過剰な伸展が5度以上あるものとされています。
反張膝は、歩きにくさの原因になるだけではなく、膝の疼痛なども引き起こす可能性があります。
できるだけ新しい知見を取り入れながら、リハビリ支援をしていかなければならないと思っています。
引用・参考
1) Treatment of knee hyperextension in post-stroke gait. A systematic review
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0966636221002915
2) Higher knee hypertension in patients with hemiplegia correlates lower lateral and medial meniscus volume in the paretic leg
Europe PMC ライフサイエンス文献検索
3) Teodorescu M et al:Approach to rehabilitation treatment of gait disorders in patients with genu recurvatum.Health, Sports & Rehabilitation Medicine Vol. 20, no. 2, April-June 2019, 79–84
http://jhsrm.org/magazine/002/10%20-%20teodorescu%20%20%20%2079-85.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年9月24日のブログより転載させていただきました。