佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後のリハビリを行う中で、「リハビリスタッフが組んだリハビリ内容は私に合っているのだろうか?」、「自主トレメニューはこれでいいのか?」など悩んだことがありませんか。
私は病院勤務で入院している方や外来通院している方に対してリハビリ支援を行っており、患者さんおひとりおひとりに合ったリハビリメニューを組んでいます。
ところで、なにをもって、リハビリメニューが患者さんに合っていると言えるのでしょうか。
リハビリメニューを組み立てるには以下の事柄を明確にする必要があります。
① 患者さんの身体機能や高次脳機能の状態を把握する
② 患者さんの動作や日常生活場面の状態を把握する
③ 患者さんを取り巻く状況(家の造り、仕事、役割など)を把握する
④ 患者さんやご家族の目標を把握する
⑤ 医学的見解から必要と思われることを把握する
これ以外にも、たくさんの事柄を知っておくことが必要です。
さまざま状況、病院や施設の機器などの設備や環境、患者さんの気持ち、医学的な根拠、リハビリスタッフの今までの経験などから、最も患者さんにとって有益な・有効なリハビリメニューを組み立てていきます。
そのリハビリメニューが患者さんに合っているかどうか、それは以下のような視点や流れでチェックしていきます。
✔️ 痛みや能力低下など引き起こしていないか適時チェック
✔️ 予測した期間に目標を達成することができたチェック
✔️ 検査結果の点数などが改善しているかチェック
これらをもとに、リハビリメニューが患者さんに合っているか確認しています。
リハビリでは一定期間リハビリ実施したのちに、再評価などの見直しをして、今まで通りのメニューを継続するか、メニューを変更していくか考えを巡らせていきます。
例えば、患者さんとリハビリスタッフが楽しくできる折り紙をリハビリメニューに組み入れても、リハビリ目標を達成できなかったり、各種検査の点数が変わらなければ、リハビリ時間はただ楽しい時間になるだけです。
ただし、ベッドから起きる時間を作り、座位の耐久性を向上させるために楽しく折り紙を行うことが必要であれば、折り紙は患者さんに合ったリハビリ内容と言えるかも知れません。
おひとりおひとりの目標に向かったリハビリメニューを組み立てて行けるように、技術・知識・患者さんと共に歩む支援体制を学び続けていきたいて思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2024年2月29日のブログより転載させていただきました。