佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
脳卒中後、麻痺側の足に装具をつけた状態で靴を履くことができるように、さまざまなタイプの靴を試し履きした方がいらっしゃるのではないでしょうか。
また、麻痺側の手が思うように動かずに、片手で靴を履いている方もいらっしゃると思います。
病院で脳卒中後の方々の靴を選ぶとき、介護用品のカタログを使って商品を選ぶことが多かったのですが、最近は量販店やシューズショップで履きやすい靴を取り扱っていることが多くなり、介護用品のカタログを使わないことも増えています。
今回は、量販店やシューズショップで取り扱っているメーカーの履きやすい靴をピックアップしていきたいと思います。
靴選びのポイント
脳卒中後、歩くためや車椅子に乗るためにさまざまなことを考えて靴を選んでいきます。
患者さんやご家族の方とともに靴を選ぶときは、靴選びに大切なポイントを押さえて選んでいただくようにしています。
① 足を出し入れしやすい履き口のタイプを選ぶ
履き口が広いタイプやベルクロを広げると履き口が広くなるタイプの靴は、足の指が靴に引っかかりにくいので、足を出し入れしやすいです。
② 柔らかすぎない素材の靴
柔らかい素材の靴は、歩くときに足首周りが固定されにくいので、足首がぐらつくリスクが発生します。
また、柔らかい素材の靴は踵周りが潰れやすくなるので、歩くときに靴が脱げてしまう可能性があります。
③ ベルクロの調整ができるもの
足がむくみやすかったり甲の高さに合わせたりすることができるので、ベルクロの調整ができるタイプがおすすめです。
幅広ベルクロタイプ
出典:ムーンスター
このようなタイプの靴は、甲の高さや幅を調整して履くことができるので、足がむくんでいる時は緩めに履いたり、装具をつけていても履きやすい靴が多いです。
また、装具をつけて歩く時は、足首近くの靴の生地がしっかりしているタイプが良いので写真のようなタイプの靴はおすすめです。
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ベルクロが複数あるタイプ
出典:楽天
履き口が大きく広がるので、装具をつけて靴を履くときに履きやすいタイプの靴です。
足の甲の高さに合わせて、ベルクロそれぞれ留める位置を少しずつずらせるので、足の形に合わせやすいと思います。
https://item.rakuten.co.jp/lifeplaza/377743/
出典:楽天
https://item.rakuten.co.jp/shoes-ism/003405/
甲全体を広げることができるタイプ
出典:Amazon
甲全体を広げることができるタイプは、履き口を大きく開けることができるので履きやすいタイプの靴であると言えます。
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最後に
今回は、靴の選び方について記しました。
入院中はリハビリ室などに靴の見本を置いている病院が多いので試し履きがしやすい状況ですが、退院後はなかなか靴を思うように選びにくいことがあると思います。
デイサービスや訪問リハビリなどで、リハビリスタッフの支援を受けている場合は、担当のリハビリスタッフに靴について相談すると安心です。
また、リハビリスタッフの支援を受けていない場合、お住まいの地域の福祉用具店に相談することもおすすめします。
お体に合った靴を選んで、安全に過ごしていただけたらと思います。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年5月3日のブログより転載させていただきました。