賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
昨日は、反張膝について調べていたらわかったことについて記しました。
歩行における反張膝(back-knee)について調べていたらわかったこと
反張膝のリハビリの内容を調べていて、日本で多く用いられていると思っていたback-kneeにあたる言葉は、「knee hyperextension(膝過伸展)」ということを知りました。
まだまだ知らないことが多いなと実感しました。
今回は、わたしの勉強の記録もあわせて反張膝のリハビリについて記していこうと思います。
反張膝とは
出典:Treatment of genu recurvatum in hemiparetic adult patients: A systematic literature review
脳卒中後の歩行のパターンのひとつで、麻痺側に体重がのるときに膝が過伸展する症状です。
反張膝の定義は、膝が5度以上過伸展していることです。
反張膝の原因は多様であるため、脳卒中後の歩行の介入に難渋することが多い症状のひとつだと思っています。
歩行時の膝に負担がかかるため、膝の痛みや関節の病変を引き起こし、変形性膝関節症などの症状が生じ、歩行の安定性を低下させることが知られています。
反張膝の具体的なリハビリ内容
調べた論文には、固有感覚トレーニング・装具治療・電気治療について記載されていました。
報告されている内容には、脳卒中発症後の亜急性期から生活期までさまざまでしたが、中等度ののエビデンスとして理学療法によるトレーニングプログラムへの適応が有効であると記されていました。
脳卒中後の亜急性期の固有感覚アプローチは、中等度のエビデンスを見いだしたと報告していました。
膝を覆う装具治療については、膝の過伸展と歩行速度に限定的なエビデンスが示されていました。
また、電気治療については、エビデンスが見つからなかったと記されていました。
固有感覚アプローチについては、さまざまな方法があります。
ステップ練習時にしっかり膝や足裏に体重が乗ることを意識したり、不安定なマットの上に立ち股関節や膝関節や足関節の体重移動を経験するような練習です。
固有感覚アプローチについて、今後まとめていきたいと思います。
引用・参考
1) Treatment of knee hyperextension in post-stroke gait. A systematic review
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0966636221002915
2) Higher knee hypertension in patients with hemiplegia correlates lower lateral and medial meniscus volume in the paretic leg
3) Teodorescu M et al:Approach to rehabilitation treatment of gait disorders in patients with genu recurvatum.Health, Sports & Rehabilitation Medicine Vol. 20, no. 2, April-June 2019, 79–84
http://jhsrm.org/magazine/002/10%20-%20teodorescu%20%20%20%2079-85.pdf
4) C. Bleyenheuft et al.Treatment of genu recurvatum in hemiparetic adult patients: A systematic literature review. Annals of Physical and Rehabilitation Medicine 53 (2010) 189–199
https://core.ac.uk/download/pdf/82350014.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2022年12月3日のブログより転載させていただきました。