佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
日本老年医学会が高齢になって筋力や活動性が低下した状態を「フレイル」と名付けてから5年以上が経過しました。
まだまだ聞き慣れない言葉ですが、体の衰えを予防するために、覚えておいた方がいい言葉だと思っています。
フレイルの要件は以下の5つの設問のうち、3つ以上当てはまるものと米国老年医学会が提唱しています。
□ 1年間で4~5kg体重が減った
□ 疲れやすくなった
□ 筋力・握力が低下した
□ 歩行スピードが低下した
□ 身体の活動性が低下した
日本老年医学会の提言では、75歳以上の多くはこの段階を経てから要介護状態に陥るとしています。
ご自身でもフレイルのチェックが行え、フレイル予防を主体的に実施するために、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授が「フレイルチェック」を考案しました。
このフレイルチェックは市民のためのもので、簡単にチェックできるように質問形式になっており、質問に対して「はい・いいえ」で答えるようにつくられています。
フレイルチェックは、簡易チェックと総合チェックの2つがありますが、今回は簡易チェックである「イレブン・チェック」についてご紹介します。
イレブン・チェック
以下の11項目について「はい・いいえ」を選んでみましょう。
質問の4/8/11は「はい・いいえ」の並びが逆ですので気をつけてチェックしてください。
質問用紙の右側の欄にチェックが6つ以上ついた方は要注意で、フレイルのリスクが高くなっています。
右側の欄のチェックの数が1つずつ増える度に、フレイルのリスクが2倍ずつ増えると言われています。
出典:フレイルイレブンチェック
最後に
今回は「イレブン・チェック」についてご紹介しました。
ご自身のお体のチェックに使っていただけると幸いです。
引用・参考
1)厚労省 説明資料 (2016年9月2日):地域サポート体制を基盤とした 早期からのフレイル予防戦略
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000135472.pdf
2)フレイルイレブンチェック
https://www.town.shodoshima.lg.jp/material/files/group/13/irebunntyekku.pdf
3)フレイルのチェック方法(小田原市立病院市民公開講座資料)
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/531709/1-20210318151705.pdf
4)平成30年度第2回柏フレイル予防プロジェクト2025推進委員会:東京大学からの最新知見の紹介
https://www.city.kashiwa.lg.jp/documents/1327/siryou4.pdf
☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんのブログ「脳卒中リハビリよろづ相談所」2022年8月27日のブログより転載させていただきました。