佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日は視床出血についてまとめました。
視床出血
今回は、脳出血の中でも一番発症部位として多い、被殻出血についてまとめていきたいと思います。
被殻出血とは
出典:左被殻出血例の血腫の進展方向と FIM 認知項目の予後との関連性
被殻は、脳の中央部分に位置して、手足の動きをコントロールしたり、筋緊張を調整したり、意思決定に関わる脳の部分です。
この被殻が一番脳出血発症率が高い場所です。
脳の構造的に、被殻の出血があると、被殻の前や後ろに血腫がひろがったり、左右にひろがるなどして、出現してくる症状がさまざまです。
出現しやすい症状を以下に挙げます。
✔ 運動麻痺
✔ 感覚麻痺
✔ 失語症
✔ 情動障害
✔ その他認知機能障害
被殻の周囲には、言語をつかさどる部位や感情をつかさどる部位などがあり、出血の大きさや位置によって、多彩な症状を呈することがわかっています。
最後に
今回は、被殻出血について簡単にまとめました。
お役に立てれば幸いです。
引用・参考
1) 山永 裕明 他:被殻出血患者の機能的予後の検討. リハビリテーション医学 vol. 22 no. 2 1985年3月
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1964/22/2/22_2_79/_pdf/-char/ja
2) 酒向 正春 他:回復期機能予後からみた被殻出血 314 例の急性期治療方針の検討. 脳卒中 32 巻 6 号(2010:11)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/6/32_6_602/_pdf/-char/ja
3) 若旅 正弘 他:左被殻出血例の血腫の進展方向と FIM 認知項目の予後との関連性.脳科学とリハビリテーション 2018
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrn/18/0/18_180401/_pdf/-char/ja
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年2月5日のブログより転載させていただきました。