佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
先日、麻痺手のリハビリに身近なものを使うという内容を記しました。
麻痺手のリハビリに身近なものを使う
我が家にある身近なものでたくさん在庫があるものを選んで患者さんの麻痺手のリハビリに使う予定で、いろいろ準備しました。
この内容について、ダイレクトメッセージで、具体的に使い方を知りたいというお問い合わせを複数いただきました。
今回は、もう少し具体的に使い方を記していきたいと思います。
ビニル手袋
麻痺手が動かない・動きにくい場合
健側で麻痺手の指を広げながらビニル手袋に指を入れていきます。
この時求められる麻痺手の状態は、健側で麻痺手を動かしても指がギュッと曲がらずに、リラックスするということです。
麻痺手が少し動く場合
健側でビニル手袋を広げながら、麻痺手の指を伸ばしてビニル手袋の指の部分に指を入れていきます。
この時求められる麻痺手の状態は、麻痺手の指を同時に伸ばしたり、指を広げたりする能力です。
エコバッグ
麻痺手が動かない・動きにくい場合
健側でエコバッグの中身を取り出しながら、麻痺手でエコバッグを押さえた方がよいタイミングで、エコバッグを押えていきます。
この時求められる麻痺手の状態は、テーブルに麻痺手を乗せ続けられたり、健側でエコバッグを動かしても、麻痺手が健側の動きに引っ張られずに留めることができることです。
麻痺手が少し動く場合
健側の動きを真似するように、エコバッグを広げていきます。
イメージは、机の上で新聞紙を広げて新聞紙のシワを伸ばすような動きです。
さまざまな物品の開封
麻痺手で薄いものをつまめる場合
醤油やケチャップの小さな調味料を開封するとき、麻痺手でつまみながら健側で切れ目に力を入れて裂くようにして開封します。
この時求められる麻痺手の状態は、親指と人差し指でつまみができること、健側で開封するために切れ目に力を入れられるように麻痺手のつまみの部分が支点の役割を果たすことです。
割り箸を割る
麻痺側が少し動く場合
割り箸を両手で割るように、箸先を両手の親指と人差し指とでつまみます。
両手の力が均等に働くと割り箸が割れます。
この時求められる麻痺手の状態は、健側と同じくらいの力で割り箸を裂くことです。
紐結び
麻痺手が少し動く場合
ビニル紐を蝶々結びにする時、両手が同じような役割を果たしながら結んでいきます。
この時の麻痺手の動きは、紐を支えたりするだけではなく、健側の動きに協調させた動きが必要です。
最後に
今回は、身近な道具を使った麻痺手のリハビリの方法について記しました。
道具を購入して自主トレできますが、自宅にある身近な道具をで麻痺手のリハビリは可能です。
参考になる身近な道具の使い方があれば幸いです。
☆*:.｡. 最後まで読んでいただきありがとうございました .｡.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年2月6日のブログより転載させていただきました。
