佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の
橋間葵です。
日頃から臨床場面で使う言葉には、細心の配慮を持って対応していますが、時々はっとしてしまうことがあります。
先日、あるテレビ番組で、「大丈夫ですか?と聞かれたら、大丈夫です。と、いうしかないんですよ」と話している方を見ました。
本当に苦しい思いをしているとき、大丈夫ですかと他者から言われても、大丈夫ですとしか答えられないことがあるんだとハッとしました。
テレビを見ながら、わたしは普段の臨床場面で、よく「大丈夫ですか?」と尋ねていることを思い出したのです。
他にも、「大丈夫ですか?」に似ている言葉を使っていないか、普段のわたしの言動を振り返りました。
✔️ 何か心配になったら声をかけてください
✔️ 何かあれば相談してください
こんな言葉をよく使っているなと思い出しました。
このような言葉を、担当している方々にお伝えすると、「何かがないと相談できない」という思いにさせているのではないかと感じたのです。
「大丈夫ですか?」という声かけも、「大丈夫です」としか返答できない状況の投げかけではないかと思いました。
「大丈夫ですか?」という声かけに、「大丈夫じゃないんです」と答えられる方は少ないのではないでしょうか。
「大丈夫ですか?」に変わる声かけはなんだろうと考えました。
✔️ 「調子はどうですか?」
✔️ 「最近はどうですか?」
✔️「体調はどうですか?」
他にもお声かけする言葉はたくさんあると思います。
ピアカウンセリングの学びを続けていますが、こころのあり方について学びが深まると、毎日何気なく使っている言葉を見直すようになりました。
患者さんが話しやすい雰囲気、相談がなくても話せる関係となるように普段から配慮して過ごさなければならないと思っています。
リハビリ支援技術はもちろんですが、心理面もしっかりサポートできるように学び続けなければならないと思っております。
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年3月15日のブログより転載させていただきました。