佐賀住まい・福岡勤務の作業療法
士の橋間葵です。
寝返りからの起き上がりや起き上がった後の立ち上がりなど、数多くの基本動作の練習を行った方が多いのではないでしょうか。
寝返りや立ち上がりはリハビリで練習することが多い動作だと思います。
寝返りなどの練習は、脳卒中発症直後からよく練習しましたと当事者の方々から教えていただきます。
しかし、ベッドに戻った後、寝るまでの練習や指導はあまりなかったかも知れないということをうかがうことがあります。
臨床の現場では、患者さんの動作として必ずチェックする動作だと思いますが、なかなか練習にいたらないことが多いのかもしれません。
今回は、座ってから寝るまでの一連の動作についてまとめたいと思います。
座った位置から寝るまでの流れ
出典:座位から臥位までの動作
① 座った位置から健側の肘をベッドにつける
② 麻痺側の足をベッドの上に載せる(健側で麻痺側の足を押し上げる)
③ 健側の足をベッドの上に載せる
④ 両足を伸ばす
一般的な座位から臥位までの動きの流れは上図のようになります。
その方その方の特徴として、両足いっぺんにベッドに乗せる方がいらっしゃったり、四つ這いでベッドの上に乗る方もいらっしゃると思います。
脳卒中後の座った位置から寝るまでの流れ
脳卒中後、麻痺側の足を空中に浮かせることができずに、胴体だけベッドに横にした位置から、足だけ床に残る方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、健側の手で麻痺側の足をベッドの上にあげたり、健側の足を麻痺側の足に絡ませて麻痺側と健側の足をいっぺんにベッドに上げる方法をとることが多いです。
最後に
今回は、座った位置から横になるときの一連の動作について記しました。
意外と見落としやすい動作ですが、しっかり練習することが大切だと思います。
少しでもお役に立てれば幸いです。
1) 石濱 崇史 他:座位から臥位までの動作.関西理学 15: 3–6, 2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/15/0/15_3/_pdf/-char/ja
2) 岩瀬 弘明 他:立位から背臥位までの臥床パターンの分類と身体機能の特徴.健康支援 第15巻2号 23-29,2013
http://jshp.umin.jp/journal/15_2_23.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆
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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年1月3日のブログより転載させていただきました。