什么是“模式”?

パターンってなに?

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。


脳卒中後のリハビリを行う中で、リハビリスタッフからとっさに「パターンが出ている」と言われたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。


また、リハビリ関連の本を読んでパターンという言葉が出てきてどういうことなんだろうと思った方もいらっしゃるかもしれません。


パターンという言葉は、脳卒中後のリハビリを行う中で、リハビリスタッフとしてはよく使う言葉であるのですが、患者さんにそのままお伝えするとわかりにくい言葉のひとつだと思います。


今回はこの「パターン」について解説していきたいと思います。


パターンとは


脳卒中後に出てくる可能性が高い症状として、手足の動きにくさである「運動麻痺」や触れた感じがわかりにくくなる「感覚障害」などがあります。


そのような症状の中に、筋肉のこわばりである「痙縮(けいしゅく)」があります。


この筋肉のこわばりに関連して、「連合反応(れんごうはんのう)」という反応が出現することが多いです。


連合反応は、立ち上がったりバンザイなどを行ったとき、動かそうとする体以外の場所が動いてしまう現象です。


この連合反応はパターンされた動きが出るので、リハビリスタッフとして「パターン」が出ているという言葉を使うことが多いのだと思います。


また、似たような現象を示す言葉として、「共同運動」があります。


共同運動は共同運動パターンとも呼ばれ、何か運動をしたとしても、ある一定の動きしかできない症状をいいます。


共同運動は一定のパターンがあります。


腕だと腕全体が曲がってしまうパターンと、腕全体が伸びてしまうパターンに大別されます。


パターンが出ることにはどんな意味があるのか


リハビリを行う中で、「歩いているときにぶん回しのパターンが出ている」とか「手を前に出してモノを取るときに、肩が外に開くパターンが出ている」て言った指摘を受けたことがあるかもしれません。


パターン化された運動は、何かを行うときに体の動きを最短ルートで動かしたり、効率よく体を動かすことに対して影響が出ます。


その結果、モノを取るときに肩が外に開いてしまい肩が痛くなるという2次的な症状を生み出す可能性があります。


リハビリスタッフから「パターンが出ているよ」と声をかけられたら、意図しない動きが出ていたり、一定のパターン化された動きになっているということでしょう。


リハビリスタッフが使う言葉の中には、わかりにくい言葉も多いと思います。


普段のリハビリの中などで、わからない言葉があれば直接リハビリスタッフに聞いてみたり、こちらのブログにコメントをいただけたらと思います。


引用・参考
1) 鈴木 俊明 他:脳血管障害片麻痺患者の痙縮と連合反応.関西理学 1:35-41,2001 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/1/0/1_0_35/_pdf/-char/ja


2) 山下 彰 他:脳血管障害片麻痺患者における痙縮の脊髄運動神経機能に関する文献研究. 関西医療大学紀要, Vol. 6, 2012 https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/13_br_yamashita.pdf


☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆

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この文章は、橋間葵さんブログ「脳卒中リハビリよろず屋相談所」2023年8月13日のブログより転載させていただきました。

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